黒人の支持率はわずか8%…トランプ氏を支持する人々の特徴はかなり偏りが

2016/11/10 10:30

(※画像はYouTubeのスクリーンショット)
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8日に行われた米大統領選挙で、接戦の末に共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利した。

次期大統領と米国の行く末に多くの人々が戸惑う中、CNNの出口調査が興味深いデータを示している。


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■約2万人を対象に調査

調査は、投票を終えて出てきた24537人を対象に実施されたもの。まずは性別や年齢といった基本的なデータから見ていってみよう。

(赤色がトランプ氏支持、青色がクリントン氏支持)


・性別

(※画像はCNNのスクリーンショット)
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トランプ氏の支持層は男性が多く、クリントン氏の支持層は女性が多いという結果に。やはり、女性の活躍の場を広げるという意味ではクリントン氏を大統領に選ぶ女性が多かったのだろう。


・年齢

(※画像はCNNのスクリーンショット)
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10代から30代はクリントン氏、40代以上は僅差ではあるがトランプ氏支持とはっきり分かれた。

トランプ氏の過激な発言や政策に同調しているのは高年層の方が多いというのは少々意外である。


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■有色人種の支持率に開き

今回の選挙戦でとりわけ顕著に差が現れたデータがこちらだ。


・人種

(※画像はCNNのスクリーンショット)
(※画像はCNNのスクリーンショット)

トランプ氏を支持している白人層は58%と、クリントン氏の37%をやや突き放している。しかしそれ以外の全ての人種がクリントン氏を支持しているという、ある意味で今回の米大統領選挙を象徴するような結果に。

黒人層にいたっては、トランプ氏に投票したのはわずか8%である。彼の日頃の言動や掲げる政策などを考えたらそうなるのもやむ無しというところだが、こうした有色人種たちの悪感情を少しずつ拭っていかない限り、アメリカは将来に大きな不安を抱えたままになりそうだ。


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■二分化する支持層

人種問題以外にも今回の選挙では、ある境目で支持・不支持がはっきりと二つに割れているデータが多い。例えば以下に挙げる項目がそうだ。


・学歴

(※画像はCNNのスクリーンショット)
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高卒または大学中退はトランプ氏支持が多く、大卒及び院生はクリントン氏支持が大多数を占めている。


・収入

(※画像はCNNのスクリーンショット)
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年収50,000ドル(約530万円)以下ではクリントン氏が優勢。50,000ドル以上は僅差ではあるがトランプ氏が勝っている。高学歴層がクリントン氏を支持していることから高所得者もクリントン氏支持かと思いきや、逆の結果になったところが興味深い。


・信仰

(※画像はCNNのスクリーンショット)
(※画像はCNNのスクリーンショット)

プロテスタント、カトリック、モルモン教、その他のキリスト教を信仰する人たちはトランプ氏の支持に回り、ユダヤ教やその他の宗教、無宗教はクリントン氏を支持するという結果に(イスラム教徒は有効回答無し)。

ここでもキリスト教系信者はトランプ氏支持、その他の宗教はクリントン氏支持とはっきり分かれる結果に。


とりわけ気になるのが差別問題などで揺れるイスラム教徒の有権者層なのだが、残念ながら有効回答が得られなかったようだ。

ただ、米国の成人の人口に占めるイスラム教徒の割合は1%未満というから、これは仕方のないことなのかもしれない。


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■就任式は来年1月

データが示すように、支持する層・支持しない層が明確に分かれているのが次期大統領ドナルド・トランプ氏の特徴のようだ。

外交や人種問題など大小様々な「爆弾」を抱えたままアメリカは来年1月に新しい大統領を迎えることになる。その時までにトランプ氏は国民の心を一つにまとめることができるのだろうか?

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(取材・文/しらべぇ編集部・びやじま

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