豊洲移転が混迷する市場問題 「築地のまま」を求める割合は…
築地市場の豊洲移転問題に揺れる東京都。豊洲の建設予定地は、発がん性物質ベンゼンなどに高濃度に汚染されていたが、その汚染対策としての「盛土」不備などが発覚。
小池百合子都知事は、11月7日に予定されていた豊洲移転を延期し、さらに現職副知事など8名が、当時の責任者として名前が上がっている。
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■本当に移転したほうがいい?
築地市場が移転した跡地には、2020年に行われる東京五輪の選手村と都心部をつなぐ道路などが建設される予定。
しかし、ここまでこじれると「移転せずに築地で営業を続けてほしい」と考える人もいるかもしれない。
しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,365名に調査を実施したところ…
全体では51.4%が「築地市場のまま営業してほしい」と回答。その割合は、女性のほうが7ポイントほど高くなっている。
また、「築地での営業継続」を望む割合は年代とともに上がり、60代では6割を超えた。
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■卸業者と消費者の利益を
しらべぇ編集部の調査では、「築地→豊洲の移転で、マグロや寿司の価値が下がる」と回答した人は5割に及び、年収1000万以上の層では7割以上がそう考えることが判明している。
混迷した事態をどう収めることが、食材を供給する業者と食べる消費者のためになるのか。行政には、慎重な判断を期待したい。
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(文/しらべぇ編集部・盛山盛夫)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)