アニオタが声に萌えた!能年玲奈主演アニメ映画『この世界の片隅に』

2016/11/16 11:00

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2016年11月12日、のん(能年玲奈主演のアニメ映画『この世界の片隅に』が公開された。

のんに改名後、初仕事となる復帰作がアニメ声優初主演でもあり、注目が集まっている。

しかし、アニメ映画の声優に話題性のある芸能人や俳優を起用することは、「地雷」の確率が低くない。のんの演技は気になる部分である。

さっそく鑑賞したしらべぇ取材班が、アニオタ目線でレビューする。



 

■のんと主人公の親和性は抜群

結論から言えば、第一声からそのかわいさに脳がとろけた。おっとりとした作画と、作られたキャラではなく、ジブリ的な生きた人間を魅せたアニメなのだと開始とともに感じた。

生きた人間がそこにいる、だがアニメーションの仕草とおっとりとした声がきっちり萌える。主人公・すずは抜群に萌えキャラだ。

キャラに声がよく馴染んだのは声の調子や間の良さもあるが、なにより広島弁、方言萌えである。

この子、抜けていてかわいいなあと思う場面が作品中に散りばめられており、劇場では笑い声が上がっていた。

戦争アニメだが悲壮感は漂わず、日常がしっかりと描かれている。朝ドラで培った空気感も、それと調和する。


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■細谷佳正と小野大輔の演技も光る

『この世界の片隅に』は、すずの恋を描いた作品でもある。細谷佳正が演じる夫・北條周作と、小野大輔が演じる幼馴染・水原哲。

細谷は広島尾道の出身である。声優としてさまざまなアニメのキャラを演じ、役の幅広さに定評がある。今回は、やや優男な演技だった。

いままでに大阪弁、福井弁、佐世保弁などの経験があり、今回は出身地ながらも自然さがあった。

小野の出身は高知である。今回の役では、少年時代のガキ大将と、それを踏まえて海軍となった青年期には兵士らしい死生観を漂わせる演技を魅せた。


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■戦争と日常を魅せる作品

大ヒット映画『君の名は。』は音楽と映像の美しさと調和にこだわった作品と称される。しかし、『この世界の片隅に』は音楽も歌詞も映像も、すべてがストーリーの演出とフィットした作品だった。

戦時の呉の日常を再現するような演出の連続で懐かしさすら感じられる。

わざとらしく泣かせにくる演出もなく、すずがひたすら健気に生きる姿を映し出している。なのに涙や笑いがこぼれてしまう。こんな戦争アニメもあるのかと驚かされた。

上映しているスクリーン数が少なめだからこそ、気になっている人は早めに足を運ぶことをオススメする。

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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ

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