当てはまってたらヤバいかも!ストーカー「5つの分類」

2016/11/19 21:00

(frankpeters/thinkstock)
(frankpeters/thinkstock)

今年はストーカー事件が相次いで発生した年と言える。

しかし、すべてを一口にストーカー被害として片づけることはできない。この犯罪行為にはじつはさまざまな分類があり、それぞれに特徴があるのだ。

日本人のストーカーの分類方法として有名なのは、精神科医である福島章氏による分類だ。また、精神異常者による殺人の研究で有名な犯罪心理学者ロバート・K・レスラーによる分類も有名だが、ここでは福島氏の分類を中心に紹介する。



 

①ナルシスト型

ナルシスト型とは、自己愛が高すぎるがあまりストーカーになるパターンだ。自己愛が高い人間は、自分が傷つけられることが許されない。

そのため、異性に自分が拒絶されると深く傷つき、拒絶した相手に抗議をしたり、嫌がらせをすることで傷を癒そうとする。

このタイプは恋愛破綻が原因となってストーカーになるのが基本であり、逆に言えば世界中で起きるストーカー事件の大半はナルシスト型の犯行と考えて良いだろう。

また、ストーカー事件の深刻さは、プライドの大きさと、傷つけられた傷の深さに比例する。もちろん、プライドが大きい人間ほど、些細なことで傷つきやすいから注意が必要だ。


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②ボーダーライン型

ボーダーライン型のストーカーは、孤独に対する恐怖が生むストーカーである。

この障害の特徴は、自己 を保つことが難しく、 さまざまなものに対する依存体質が見られる。中でも他者に対する依存症はボーダーラインの特徴だ。

他者への依存が生むストーカーの特徴は、相手が自分の傍から離れることを極端に恐れることである。

それゆえに、ボーダーライン型は相手が自分のもとから離れることが恐ろしいがあまり、相手を脅迫してでも関係を元に戻そうとするのだ。

ナルシスト型との行動は似通っているが、行動原理が怒りではなく恐怖にあるのが特徴だ。


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③精神病型

精神病質型とは、興味関心のある異性との恋愛妄想によって引き起こされるストーカーのこと。

自分が好きな異性との関係を想像する中で、いつしか現実との境目が付かなくなり、自分と交際していると思い込んで相手と接触してくる。

このストーカーの特徴は、自分ともまったく無関係の相手にストーカーを行なうことと、自分がストーカーであるとまったく自覚できない点にある。

周囲に居る目立つ人間はもちろん、有名人をターゲットにすることもあり、非常に危険なストーカーと言える。


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④パラノイド型

パラノイド型は精神病型と同じく、妄想によりストーキングを行なうが、精神病型とは違い目立った行動はしない。

恋愛妄想意外は非常に冷静で、むしろ計算高く、ストーキングそのものを隠蔽する能力にも長けている。相手に危害を加えるよりも、監視や窃盗が多い。


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⑤サイコパス型

サイコパス型のストーカーは相手への共感心や思いやりに極端に欠けているため、相手を支配し、思い通りに行かなければ殺害することも辞さない。

自信の欲望を満たすために異性を利用する者が多く、はじめから殺害を目的として近づく人間もいる。暴力的な言動が特徴で、交際当初からそうした傾向が見られることが多い。


■もっとも危険なストーカーは?

ストーカーにはそれぞれ特徴があるが、それにより危険度も変わってくる。

もっとも危険なのはサイコパス型だが、このタイプのストーカーに会ったら迷わず転居するか引っ越しをしないと恐ろしい目にあるだろう。また、他のストーカーの特徴とサイコパス型の特徴を併せ持つ加害者もいる。

日本発のストーカー殺人と言われる桶川ストーカー殺人の犯人は、複数人で凶暴し被害者やその家族を脅迫、殺害しているサイコパス性と同時に、恋愛破綻、その後の自殺など、ナルシスト型とわずかなボーダーラインの特徴が伺える。

ストーカー事件と一口に言っても、そう単純なものではないのだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・サナダテツヤ

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