金の裏にあるものとは?探偵が見た横領サラリーマンの逃避行と不倫愛

2016/11/27 05:00

(g-stockstudio/thinkstock)
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横領問題は日常的に発生し、100万円単位の横領はとくに多い。また、民間ローン会社やもろもろの怪しい企業は横領が発覚しても警察に届けない。

彼らがどのようにして問題を解決するのかといえば、自らの手で証拠を集めて犯人を探すか、だれか別の人間を雇い調査する。

たとえば探偵は、横領していると目される人間の素行や逃げ出した居場所を調べるための利用が多い。

しかし、横領する側もただ遊ぶ金欲しさに着服する者だけではない。金の裏には愛や欲望など、人間の純粋すぎる感情が潜んでいるものだ。



 

■横領したサラリーマン

記者が探偵として働き始めたころ、とある都内の中小企業の役員から相談を受けたとのことで、とある横領問題の調査を実施した。

対象者となったサラリーマンは妻子ある人間だった。真面目な働きぶりが評判らしく、彼が姿を晦ませるまで、横領犯とは疑われなかったらしい。

横領額は伏せるが、庶民なら大金のレベルだ。その金額を盗み出した男は、家にも帰らず、すでに家族は行方不明の届け出を出している。

警察には業務上横領を訴えたが、捜査の進展は見込めない。そこで探偵に依頼し、なんとか本人を見つけ出して民事の線でも訴えようとしたのだ。


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■横領犯の足取り

横領事件を起こした対象者の足取りを追うため家族に聞き取を行った結果、どうやら家の貯金にも手を出したらしく、預金の大半が使用されていた。

しかし、生活が豪勢になったわけではなく、金額は毎月定期的に引き出されていた。

この時点で、すでに対象者は別に女を作っていることが簡単に予想できた。聞き込みや本人のカード使用履歴からおおよそ居場所を割り出し、周辺で本人を捜索した。

結果、対象者はあるマンションの一室にいるとわかった。室内には、対象者と女性。しばらく張り込んでいると、ふたりは一緒にマンションから出て病院へ向かった。

院内も尾行を続けると、産婦人科で受付を済ませたのだった。


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■不倫相手の妊娠と借金

対象者が横領に及んだ理由は不倫相手の妊娠がきっかけだった。相手は水商売をしている元女子大生。

借金があったようで、ポストからはみ出した郵便物の中には見覚えのあるローン会社のものがいくつかあった。

本人にすれば遊びの相手ではなかったのだろう。遊びなら貯金をそこまで使うこともない。横領するまでの大胆さがあるなら、逃げるか、手切れ金を渡すほうが利口だ。

入れ込む相手を間違えた男の運命は決まっている。我々は対象者の居場所を報告書にまとめ依頼者に渡した。彼らはそれを元に刑事と民事の両方で訴訟を起こす。

また、家族からも離婚届け、慰謝料請求、財産分与など、ありとあらゆる厄介ごとが舞い込んだはずだ。


愚かな愛ほど真実身を帯びたものはない。不倫は不誠実であり、さらに横領は犯罪。ただ、男が抱いた愛情が本物であったことだけは、今でも間違いないと感じている。

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(取材・文/しらべぇ編集部・サナダテツヤ

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