これもマンガ飯!?胃と心に優しくもガッツリ満足な精進料理が浅草に

2016/11/29 18:30

ファミレスやコンビニメニュー、カラオケボックスなどで、マンガやアニメ作品に描かれる食べものとのコラボレーションが珍しくなくなりつつある昨今。

東京・浅草にある和食店「浅草 おと」で、ダシと精進料理をテーマにした、一風変わったコラボ企画が年内いっぱいまで行われる。

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(浅草 おと)

『月刊エレガンスイブ(秋田書店)』で連載中のマンガ『サチのお寺ごはん』3巻の発売を記念して、作中料理の監修を務める浅草・緑泉寺の住職、青江覚峰氏による料理が食べられるコラボ企画「おとのお寺ごはん」。

しらべぇ編集部では、企画に先立ち11月18日にコミックスの新刊発売を記念して開催された「ダシの飲み比べ会」に参加し、いち早くメニューを味わってきた。

「ダシの飲み比べ会」とだけあって、はじめにお猪口に入れられた大豆、昆布、海苔、鰹、アサリ、鶏の六種類のダシを「利きダシ」して、どの素材でとられたものなのかを当てる催しから始まった。

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ふだん馴染みが深い味はすぐに判別がつくかと思いきや、何の素材でとられたかわからないものも多い。参加者一同「ダシ」の奥深さに気付かされていた。


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■さまざまなおダシの精進料理

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動物性のダシを使用しない精進のダシでは、昆布ダシで味付けした茄子の揚げ浸し、海苔のダシが効いたキノコの海苔和えなどが振る舞われた。

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動物性のダシを使った料理では、飛竜頭、ちらし寿司などが提供された。食べ応えも十分だ。

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■自分の家でも楽しめる精進料理

今回のコラボ企画でもてなされる「マンガ飯」のレシピはコミックスにほぼ収録されている。

中でもキノコの海苔和えは自宅でかんたんに作ることができ、寒い夜の日本酒のオトモに最適だ。

原案協力の久住昌之氏からのアドバイスで、作者のかねもりあやみ氏は、青江氏より提供されたレシピを必ず自ら作ってから作画にあたっているそうだ。

その甲斐あって、わかりやすく手順が描かれているので、コミックスを読んでチャレンジしてみるのも面白いだろう。

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(出典:サチのお寺ごはん)

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■精進料理の根源

青江氏曰く、「甘い、辛い、塩辛い、酸っぱい、苦い」の「五味」に「淡味」を加えた六味が精進料理の根源のひとつだそう。

「淡味」とは素材の味を活かした風味で、旬や郷土の味を活かす和食の考え方に繋がっている。

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(久住昌之氏、青江覚峰氏)

自分で作れる精進料理レシピで、忘年会シーズンの疲れた胃腸と心を癒やしてはいかがだろうか。

【浅草 おと】
住所:東京都台東区浅草 2-12-6

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(取材・文/しらべぇ編集部・寿 洋平

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