カジノ法案成立目前 日本の施設に「大小」は導入されるか?

2016/12/09 21:00

(lucadp/iStock/Thinkstock)
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「カジノ法案」は、永田町を大きく揺さぶっている。

統合型リゾート施設は、もちろんカジノだけを指すものではない。だがシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズやマレーシアのゲンティン・ハイランドが示すように、カジノの存在は極めて大きい。

それがあるのとないのとでは、来る客層がまったく異なってくる。

その上、治安上の懸念事項もある。洋の東西を問わず、賭場は様々な反社会的勢力に狙われやすい。また、ギャンブル依存症患者の増加も犯罪発生の原因になるのではと指摘されている。

だがいずれにせよ、カジノ法案は今や成立の一歩手前であることに変わりはない。



 

■アジアで定番の「大小」とは

では、もし日本にカジノ施設ができたらどのようなゲームが導入されるのだろうか?

ポーカーやブラックジャックといったカードゲーム、ルーレット、スロットマシーンといった定番はもちろんだが、この記事では敢えて「大小」を取り上げたい。

アジアのカジノには必ず用意されているこの大小、ルールは至ってシンプル。密閉容器の中に入っている3個のダイスの出目が4以上10以下なら「小」、11以上17以下なら「大」と分けて予想するというもの。

ただし、ゾロ目は別枠。たとえば出目の合計が3の場合、それは1のゾロ目だから「小」の賭け枠には入らない。そして3個のゾロ目は思いのほか珍しい現象ではなく、出る時は頻繁に出るのだ。

難しいゲームではないため、どこのカジノでも大小のコーナーには人だかりができる。マカオやシンガポールでも、このゲームなくしてカジノは語れないほど。


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■ダイスは操作可能?

密閉容器の中のダイスは、どうやらある程度の操作が利くという情報もある。

それについて確認を取ることはできないが、客は液晶画面に表示された出目の履歴を見ながら予想を立てる。不思議なことに、大小が同じだけの頻度で出ることはあまりない。昨日は「大」ばかりだったが、今日は「小」が続く…なんて具合。

だからこそ予想の余地が生まれるわけだが、運のない日はとことん外し、数万円単位の掛け金が数分で吹き飛ぶ。すぐに決着がつくゲームだから、勝つか負けるかの緊張感を味わう暇などない。

これは気をつけなければ、カジノ廃人になってしまう代物だ。


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■地場産業との共生

ところで、カジノ法案が成立した暁には豊洲に施設を建てる案がある。

豊洲問題はさておき、「どこにカジノを作るか?」は極めて重要な話。なぜなら、カンフル剤のような経済効果をもたらすかもしれないカジノは、その地域に根付いていた既存産業を掘り返してしまう可能性があるからだ。

たとえば、伝統的な温泉宿が集中する地域にカジノ付きリゾート施設ができたとする。そのリゾート施設が地域に対してに巨額の成果をもたらしたとしても、今まであった温泉宿にその好景気が波及するとは限らない。

むしろ、リゾート施設に集客を持っていかれるシナリオもあり得る。

地場産業と共生ができるのかという問題だが、それ以外にも「地元住民がカジノを敬遠して離れていく」懸念もある。韓国の『江原ランド』がある舎北では「子供の教育に良くない」と、町を離れる家族が後を絶たないという。

そうした表裏がカジノ法案に付きまとっているのも、また事実なのだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

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