トイレはなぜ「陶器」なのか?便器の素材に必要な4つの条件とは

2016/12/11 20:00

serezniy/thinkstock
(serezniy/thinkstock)

こんにちは トイレ博士・佐藤満春です。今日はしらべぇ編集部に届いた20代男性からのトイレに関する疑問を紹介します。

「トイレってなんで陶器なんですか?」


トイレは陶器です。「衛生陶器」と呼ばれています。

ここ数年は有機ガラス系新素材も出てきましたが、基本的に我々が目にするほとんどは「陶器」であります。



 

■便器に必用な条件

では、便器を作る素材として必要な条件を考えてみましょう。

①頑丈であること

②清潔であること

③水を吸収しないこと

④流水する仕組みが作りやすいこと


この4つが考えられます。上記4つをクリアする素材が「陶器」だったわけです。


関連記事:北斗晶が考えるトイレの神様の正体にハッとする 「確かに…」「素敵」

 

■陶器の魅力

陶器は粘土と水で作られるため、成型しやすく、水を流す仕組みを組みやすいのです。さらにしっかり焼き上げて加工をすれば、かなり頑丈です。

上薬を使うことで撥水性も高められます。基本が粘土なので加工もしやすく、値段も高くなりにくいのが陶器のいいところです。

最近では樹脂では難しいと呼ばれた便器も「有機ガラス系新素材」の誕生で、軽くて傷がつきにくい、陶器以外の便器も誕生しています。これは非常に素晴らしいことです。

陶器よりも断然に加工がしやすく軽いです。樹脂だと傷がつきやすいなとの懸念もありましたが、新素材ではそこもクリアされています。


もちろん、すぐに陶器の便器がなくなるわけではありません。陶器は便器を作る上では現状、一番のベストな素材であることは間違いないでしょう。

しかし! 次世代の便器素材が今後出てくる可能性はおおいにあります。今後もトイレ業界からは目が離せません。

それではまたどこかのトイレでお会いしましょう、ジャー。

・あわせて読みたい→トイレで「大きいほう」をしたときに困る「跳ね返り」を解消したい 

(文/どきどきキャンプ・佐藤満春

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

トイレコラム雑学佐藤満春どきどきキャンプ便器陶器衛生陶器有機ガラス
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング