徳川家康はやっぱり最強?「倒せる!」と答えた人は1割未満

2016/12/12 17:00

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徳川家康は、何者だったのか。

ひとことで言えば、「成長し続ける男」である。もともとは地方の弱小豪族の息子に過ぎなかった者が、太原雪斎や織田信長、武田信玄、豊臣秀吉という「師匠」と出会った。その中で彼らの優れた部分だけを抽出し、自分自身のスキルとしたのだ。

だからこそ、家康は250年に渡る超長期政権の礎を築くことができた。



 

■結局、誰にも倒せない?

だが、家康と同時期の諸大名からすればこれほど手強いライバルはいない。

しらべぇ編集部では、全国の20~60代男女1,362名を対象に「徳川家康を倒せる自信があるか?」という調査を取った。

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結果、「家康に勝てる」と答えた勇者は全体の9.0%。やはり、10%に届かない低い数字に終わった。家康の手強さは、もはや日本国民共通の「常識」となっているようだ。

家康は明治維新以降、そのイメージが悪役化されたきらいがある。だがそのイメージというのは「ケチな狸爺」とか「表裏のあるオヤジ」というもので、確かに悪役ではあるが家康自身の突出した謀略能力は誰も否定できなかった。


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■もし、家康が社長だったら…

要するに日本人は「狸爺」に対して悪口を言うことはあったが、その実力や功績を見下すことはなかったのだ。

こんな奴が我が社の社長だったら、なんて発想もあるに違いない。

徳川家康が社長である限り、会社が潰れることはないが大幅な昇給は見込めない。交通費や出張費なども必要最低限の額しか下りないだろう。移動手段はできる限り新幹線ではなく在来線、宿泊先は一番安いカプセルホテル…といった具合だ。

現に家康は、部下に淡黄色のふんどしを勧めていた。「黄ばんでも長く使える」のがその理由。また、服を新調したがらないことでも有名で、城の女中に「新しい服をお求めなされませ」と言われても「この服はまだ着れるではないか。お前は贅沢だ!」と叱責したという。


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■古着至上主義の家康

一方、因幡の盟主だった山名豊国がつぎはぎだらけの羽織を着ていたのを見て、家康はその羽織の由来を聞いた。すると豊国は「この羽織は足利義稙公からいただいたもの」と答え、家康は大いに胸打たれたという話がある。

このエピソードは、豊国の足利将軍家に対する恩義の深さを示すものである。だが家康からして見れば、むやみやたらに服を新調しない豊国の態度が良かったのではないだろうか。

つまり家康社長は新品のアルマーニのスーツを着ている部下に小言を言い、一方でボロボロのスーツを着ている部下を大いに褒めたということ。確かに嫌われる社長ではあるが、現実問題このような人物には大きな金銭的蓄えがある。

そして当然ながら、弱肉強食のビジネスの世界では貯金のある経営者が勝ち残るのだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

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取材戦国時代徳川家康けち
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