世代間格差が激しすぎ!もう羽子板は「昔の遊び」なのか
お正月遊びの代表的なものの1つといえば、羽子板。魔除けとして女の子の初正月に贈る風習が江戸時代からあるという。浅草寺の羽子板市も有名で、よくテレビでも見かける。
2人で羽根つきをして、失敗したら顔に墨で落書きされる…遊び方は知っているが、なかなかする機会は少ない。そんな風に、実際遊んだことがある人はどれくらいいるのだろうか。
■年代でここまで違う!
羽子板遊びは女の子のイメージが強く、男性よりも女性のほうが経験者は多そうなイメージがある。
全国20代〜60代の男女1365名に「羽子板遊びの経験」を調査したところ、やはり全年代で女性の方が圧倒的に多い。
それ以上にすごいのが、年代差だ。
60代の女性は70.2%もの人が遊んだことがあるのに対して、20代では23.3%。3分の1程度に減ってしまっている。
やはり、「昔の遊び」になってしまっているようだ。
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■「昔は遊んでいたのに…」
昔はよく庭先で遊んでいたという50代女性はこう懐かしむ。
「私が小さいころは、お正月に親戚のお姉さんと羽子板で遊んでいました。ちゃんと墨も用意して、終わるころにはみんな顔が黒くって。それをお風呂に入って流すのもまた楽しい。
でも、今はやっている姿も全く見ないですよね。というか、庭がないところも多いし、公園でやるのも難しい。凧揚げもできなくなっちゃったし、お正月の風物詩がどんどんなくなっていますよね。すごく寂しく感じます」
昔はどこでも見られた風景が、今はなくなってきている。だからこそ、改めて伝統的な遊びで正月を過ごしてみてもいいかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・たつきあつこ)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年12月16日~2016年12月19日
対象:全国20代〜60代の男女1365名(有効回答数)