荒れた様子ばかりが目立つ成人式 実際不祥事が起きたのはわずか

2017/01/08 19:00

成人式
(John Leung/Hemera/Thinkstock)

2017年、今年の成人の日は1月9日だ。毎年TVでは荒れた新成人たちの様子が伺える。ただ「目立ちたい」がために、犯罪までも起こしてしまうこともある新成人。

今回は改めて成人式について紹介しよう。



 

■毎年、話題の沖縄の成人式「派手すぎ…」

毎年、「派手」で話題の沖縄の成人式だ。

このツイートは昨年のものだが、やはり沖縄はすごい。最近では暴走族、ヤンキースタイルが減ってきていると言われているが、その気配は沖縄からはあまり感じられない。

年々、規制が厳しくなっている成人式。和歌山市などでは昨年の不祥事をふまえ、「会場への飲酒の持ち込み禁止」と言われるようになったそう…。一体、今年の沖縄の成人式はどうなるのだろうか。

元記事はこちら

【今年もか】沖縄の成人式がヤバすぎると話題に


関連記事:尾木ママ、成人式の講演依頼は「すべて断る」 その理由に共感の声

 

■メディアの描く若者はテンプレートされている

先ほど挙げられていた沖縄の成人式は「最近の若者は派手だ」と言われがちな光景だが、実際は違うと語る人もいる。

東京の下町エリアで成人式に行った千葉商科大学・専任講師の常見陽平氏は、以前しらべぇのコラムで以下のように述べている。

「メディアが描く新成人像がテンプレ化されていて、実際の若者とズレていないか。彼らはずっと真面目だ。ゆとり世代だが、ゆとりはない。さとり世代というが、さとるほど余裕もない。


マイルドヤンキーだというが、地元は地元で楽しいし、世の中全体でヤンキー風ファッションが流行っているし、上昇志向がないと言われるけど、少なくとも生存志向がないと生き残れない。
若者を取り巻く環境はどんどん厳しくなっている」

 

確かに、しらべぇ編集部の調査でも実際に成人式が荒れていたのは約1割程度でメディアに言われているほどでもない。

メディアが荒れている様子を多く放送するせいなのかもしれない。思っているよりも彼らはずっと大人だ。

元記事はこちら

成人式には暴れる若者などいない! 日本野鳥の会ばりに若者ウォッチングしてきた


関連記事:少年2名を拷問し生き埋めに 札付きの不良のまま成人した男らを逮捕

 

■成人式を楽しく過ごしたいならまず、法律を知るべき

新成人の問題行為、これらはどのような法律違反になるのだろうか? レイ法律事務所・代表弁護士の佐藤大和先生によれば…

・威力業務妨害罪になる可能性があり…「垂れ幕引き剥がす」「ステージ上で騒ぐ」「マイクを奪ったり演壇を蹴ったりする」「クラッカーを鳴らす」「酒瓶を手に騒ぐ」「ステージに駆け寄って走り回る」など


・器物損壊罪…「イス・机を壊す」「垂れ幕を破る」など何か物を壊す行為道路交通法違反となる可能性があり…旗を持っての運転」「お酒を飲んでの運転」「バイクの空ふかし」「改造車でパレード」など


・暴行罪…「式典での人を殴る、蹴る、叩く」など、人を殴る行為、人に怪我をさせてしまったら、傷害罪になる。ちなみに、人に対して、唾を吐きかける行為も暴行罪になる可能性もある。


・銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)違反の可能性あり…模造刀を携帯する行為。人に対して刀を振り回した場合には暴行罪になる可能性もある。


若者に厳しい社会になりつつある。だからこそ、明日、成人式のあなたはこれらを念頭に置いて臨んでほしい。

元記事はこちら

【法律コラム】今年もあった! 新成人の大騒ぎはどのような法律違反になるのか?

・合わせて読みたい→成人式を荒れさせない!注意事項に「旗・のぼり持込禁止」

(文/しらべぇ編集部

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