『ウィキと違う』とTV局にクレーム?Wikipediaに関する不思議な話

2017/01/13 11:00

1月15日はウィキペディア(Wikipedia)の日である。2001年1月15日に公開されたウィキペディアは、ボランティアのエディターたちによって、様々な知識や事件が編集され世界最大級のWEB百科事典となった。

(pressureUA/iStock/Thinkstock)
(pressureUA/iStock/Thinkstock)

暇つぶしに読み応えのある記事を読む人も多い。話のネタになりそうな雑学も満載で、今を生きる著名人に関する功績や事件もまとめられ続けている。しかし、ウィキペディアの情報の信頼性は絶対的なものではない。



 

■ウィキペディア信者のクレーム

TV番組制作者によると、ウィキペディア信者と呼ばれる人たちのクレームに悩まされることもあるという。

クレーム内容は、「ウィキペディアの記述と番組の内容が違う」。

番組の中で研究家からコメントをもらう場合、直近で発見された資料により、内容が過去の情報と食い違うこともままある。

当然ながら、そうした最新の知識がウィキペディアに即時反映されるとは限らないのだが、ウィキペディアを絶対と考える人には、間違っているように見えてしまうらしい。

そのため、時には出演者へウィキペディアに沿った発言をお願いしたくなるほど、クレームが番組に寄せられるというのだ。


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■ウィキペディアの記事を信用している人は4割

多数の人々の善意の編集によって、信頼性は高まりつつあると言われている。しかし、実際どれくらいの人がウィキペディアを信用しているのだろうか。

しらべぇ編集部は、全国の20代~60代男女1,365人に「ウィキペディアの記事を信用している」か調査を実施した。結果、信用していると回答したのは全体の38.3%だった。

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男性は年齡が高くなればなるほど、信用する人の数は増えていく傾向にあり、50代で43%台。しかし、60代になると9ポイント下がり34%台だった。

また、女性では30代は44.9%だが、50代、60代女性は3割を下回る。「ネットは信用ならない」風潮がとくに60代にあるのかもしれない。


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■「ウィキペディアの死神」の噂

ウィキペディアを信用できない人が半数を超える一方で、最新情報が正しく即時に更新される分野がある。

著名人の訃報を目にして、ウィキペディアにある故人のページを訪れると、かならず没年月日が更新されている――そんな経験をした人も多いはずだ。

あまりにも更新が早いため、没日の更新専門ユーザー、通称「死神」がいるのでは? と噂になったこともある。

https://twitter.com/Go_8yo/status/680629109882359808

もちろん、故人たちの編集履歴を眺めると、ひとりの人間がすべての没日情報を更新しているわけではなく、我先にと更新する文化があるようだ。


17年目に突入するウィキペディア。どこまで進化していくのか。さらに怪しい噂は生まれるのか。今後の発展から目が離せない。

・あわせて読みたい→「ウィキペディア」を編集したことがある人の割合は? 彼らは何を書いているのか

(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2017年12月16日~2017年12月19日
対象:全国20~60代男女1365名(有効回答数)

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