「一発レッド社会」日本は失敗に対して厳しい?世論の反応は…

2017/01/30 05:30

芸能人のスキャンダルや、企業広告への批判など、影響力のある人や企業が不適切な言動をすると、インターネットを通じてすぐに炎上する昨今。

不適切なことが客観的な目で批判・議論されることはきわめて健全である一方、一度失敗を犯すと、取り戻すのはなかなか難しいのも実情だ。

(Thinkstock/iStock/AH86)
(Thinkstock/iStock/AH86)

このような現状を「一発レッド社会」などと揶揄する見方もあるが、はたしてどれだけの人が「日本人は失敗に不寛容になった」と考えているのだろうか?


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■「日本は失敗に厳しい」と考える人の割合は…

しらべぇ編集部が全国1,348名を対象に、「日本は失敗に対して厳しい国柄だと思うか」調査したところ、国民の40.8%が「厳しい」と回答。

失敗に厳しいか

半数には満たないものの、4割を超える人が失敗に対する厳しさを感じているようだ。


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■デキる人ほど失敗に厳しい?

年収別に調査結果を見てみると、おおよそ年収が上がるにつれて「日本失敗に厳しい」と感じる人は減っていく。

言い換えれば、高年収の人ほど「別に失敗に厳しくなんかない」と思っているようだ。

失敗に厳しい

年収が高い人=デキる人と考えると、彼らは失敗したときにまわりを責めるのではなく、自分の実力不足と考え真摯に失敗と向き合うために、「世間は失敗に厳しい」とあまり感じないのだろうか。

それとも、自分が社内で人の失敗を指摘する立場であるがために、「失敗に厳しい」と感じることが単に少なくなったためか。いずれにせよ、年収により認識に差がありそうだ。


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■肉食系は考え方も体育会系?

また、肉食系の人と草食系の人に同様の質問をしたところ、肉食系の人ほど「世間は別に失敗に厳しくない」と考えており、草食系の人とはおよそ25ポイントの差をつけた。

失敗に厳しい

肉食系の人ほど、体育会系出身者のような「失敗や逆境にへこたれない精神力」を持っている…かは不明だが、少なくとも、両者のあいだに「失敗に対するあたりの強さ」に違いがあるのは事実。

上司や部下が自分と真逆のタイプの人は、「あたりの強さ」を頭に入れておくと、たとえば理不尽に失敗を注意されても、相手のことを理解し、許せるようになるだろう。


インターネットの発展で、簡単に一個人の批判が当事者に届く現代。まずは人の言動を「他山の石」とし、自分の言動を見直す姿勢が現代人には求められるのではないだろうか。

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(文/しらべぇ編集部・

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年2月19日~2016年2月22日
対象:全国20代~60代の男女1,348名(有効回答数)

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