調査で判明!定年後の生きがいに必要なのはお金ではなく…

2017/02/04 20:00

内閣府の調査によると、平成27年時点の人口に占める65歳以上の高齢者の割合は26.7%。18年後の2035年には、およそ3人に1人が高齢者になるとされている。

(sakai000/iStock/Thinkstock)
(sakai000/iStock/Thinkstock)

そこでたびたび話題にあがるのは「定年退職後の生きがい」だ。会社という、今までずっと所属していたコミュニティを突然失い、その後の生活のルーティンや生きがいをなくしてしまう例は少なくない。

今はまだまだ若い人も、会社員ならいつかは迎える定年。決して他人ごとではない一方、すでに定年後のビジョンを持っている人は多くないだろう。

それでは、定年後も生きがいがある人はどれほどいるのだろうか。


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■定年後も生きがいがある人は6割超え

しらべぇ編集部が定年退職をした60代の男女140名を対象に調査したところ、「定年後も生きがいがある」と答えた人は、全体で64.3%。およそ3人に2人が定年後も生きがいがあるようだ。

定年後の生きがい

中には、定年後の生きがいのために、起業したり今までとは全く異なる分野に再就職したりする人もいるようだ。

「僕の父はこれまでバネの工場で働いていたんですけど、この前実家に帰ったら突然『仕事辞めるかもしれん』って。


聞いたときはもうビックリしましたけど、バネ工場とは無縁のJICAに就職するために、今は英語の勉強をしたりして頑張っているみたいです。


ここまで自分たち兄弟を育ててくれたし、あとは自分のやりたいことをやって欲しいですね」(20代・男性)


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■自分に自信がある人ほど定年後に生きがいを持ちやすい

特徴別のデータを見てみると、興味深い結果が出てきた。

編集部の調査によると、「自分が好き」「学歴に自信がある」人は、定年後も生きがいを持ちやすいようだ。

定年後の生きがい

おそらく自分に自信がある人ほど、新しい目標が見つかったときに「定年後でもまだまだできる」と、チャレンジする気持ちが湧き上がってくるのだろう。

一方、年収と定年後の生きがいの有無に、相関関係は見られなかった。年収が高い人ほど、生きがいを持ちやすいわけではない。

金銭面だけでなく、生きがいを見つけ挑戦する本人の意思や意欲、そして自己肯定感こそ、定年後の生活において重要だと言えそうだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年2月19日~2016年2月22日
対象:定年退職をした全国60代の男女140名(有効回答数)

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