マリアージュの注目は日本酒?ショコラの祭典は3時間待ちも

2017/02/04 06:30

(画像提供:サロン・デュ・ショコラ2017)
(画像提供:サロン・デュ・ショコラ2017)

2月1日、バレンタインを前に日本最大級のチョコレートイベント、15回目を迎えたサロン・デュ・ショコラが東京国際フォーラムでスタートした。

(画像提供:サロン・デュ・ショコラ2017)
(画像提供:サロン・デュ・ショコラ2017)

普段は手に入らない特別なショコラも手に入るとあって、一般公開初日の2月2日は平日にもかかわらず、早い時間から長蛇の列。

入場だけで3時間待ちの状態で、人気のブランドは会場内でさらに1時間待ち。圧倒的に女性が多い中、恋人同士や男性グループを見かけることも少なくなかった。

なお、早い時間から売り切れになる商品もあったようだが、会場内にはイートインスペースもあり、「ここでしか!」を楽しむ人の表情は充実感でいっぱい。

東京での最終日2月5日まで、人気アイテムが残っているかは厳しそうだが、一部の商品を除き2月6日午前10時までは特設サイトでの注文が可能。

長蛇の列に心折れた人、仕事や遠方で行けなかった…という人は、デジタルカタログをチェックしつつ注文するショコラを選ぶのも楽しそうだ。


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■ショコラと日本酒のマリアージュ

(東京での「サロン・デュ・ショコラ」開会セレモニーには、多くのシェフが登壇した画像提供:サロン・デュ・ショコラ2017)
(東京での「サロン・デュ・ショコラ」開会セレモニーには、多くのシェフが登壇した画像提供:サロン・デュ・ショコラ2017)

多くの人を惹きつけるショコラと組み合わせる飲み物として、海外では日本酒も注目されているという。門上武司食研究所所長でフードコラムニストの門上武司氏に、話を聞いた。

「これまでフレンチの食後には4つのC――ショコラ・コーヒー・シガー・コニャックを嗜むのが、定番とされてきました。ショコラにコーヒーや洋酒のコニャックが合うのは、日本でも一般的に知られていると思いますが、新たに入ってきたのが日本酒です。


一口に日本酒と言っても、大吟醸は華やかな香り。山廃はどっしりとした味わい。そのほか、花を感じさせる軽やかなものから重みのあるものまで、さまざまな種類があります。


また、凍結酒から熱燗まで幅広い温度で楽しめるお酒は世界でも珍しく、料理やデザートにも合うお酒のひとつとして、日本酒は世界のグルメトレンドの中で注目されているのです」


サロン・デュ・ショコラの本場・パリで開催されたデモンストレーションでも、日本酒とのマリアージュは世界的なショコラティエに称賛されたという。

「日本を代表するショコラティエの小山進氏が、新作とのマリアージュに宝酒造のスパークリング清酒『澪』ブランドを選びました。


日本酒もチョコレートも発酵させて作るため、相性が良いですし、スパークリング清酒の泡を感じている間に、口の中にチョコレートの味わいが優しく広がる――などの点が、ポイントだったようです。


パスカル・ル・ガックやフランク・モランほか、世界のトップショコラティエたちも『果実味を感じるものがいい。木苺や、イチゴ、クランベリーといったレッドフルーツのガナッシュ。ミルクよりもブラックチョコレートに合う』『濃厚で酸味のあるものを選びます。二カラグア産のルゴソと呼ばれる希少品種のカカオ豆を使ったショコラや、スモーク香のあるキューバのカカオ豆のショコラがあうと思います』といって、スパークリング清酒とショコラとのマリアージュに、イメージを膨らませていました」


日本人にはむしろ「意外な組み合わせ」に思えるが、近年は鮨店でワインを飲むのも珍しくなくなり、フレンチと日本酒といった組み合わせも広がっている。

世界トップクラスのシェフたちが、先入観なく日本酒との相性を評価した事実を考えると、これから「チョコレートをつまみながら日本酒」というのが、定番のひとつになるのかもしれない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ

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