これでママも一安心?走る母親を自動追尾するベビーカーが登場

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(画像はIndiegogoのスクリーンショット)

「新型モビリティー」あるいは「パーソナルモビリティー」と呼ばれるものは、まるでカンブリア紀の生物のような進化を遂げている。

最近ではスケートボードやキックボードを電動にする取り組みが盛んだ。これはモーターとバッテリーが小型化した結果でもある。

そして今年に入り、欧米のテクノロジーメディアでこんな製品が大きく取り上げられている。

母親と行動を共にする電動式ベビーカーだ。



 

■ベビーカーと一緒にジョギング

クラウドファンディングサイト『Indiegogo』に出展された『Smartbe』は、モバイル連動で様々なアクションができるベビーカー。

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(画像はIndiegogoのスクリーンショット)

機種のバリエーションは多いが、上位機種になると自走機能がつく。

PR動画では、ジョギングする母親に付き添うかのようにSmartbeが快走。ジョギングの際にベビーカーを持っていく母親がいるか? というツッコミはさておき、動画を見る限りでは母親の移動速度にピッタリ合わせて進んでいる。

もちろん、機能はこれだけではない。誘拐防止のセキュリティーシステムがオプションとして用意されている上、本体内部には子守唄を流すスピーカーもあるそうだ。どんなものにもスピーカーをくっつけるあたりがアメリカらしくもあるが、時代の最先端を行く製品であることに違いはない。


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■30万円のベビーカー

じつはこのキャンペーン自体は、ちょうど1年前のもの。ではなぜ今になって紹介するかというと、出資者への製品配送が今年4月の予定だからだ。

キャンペーン実施当時は、プロトタイプすらできていなかった状態だったという。クラウドファンディングとは投機的なものだから、資金を集めるだけ集めて製品が完成しないこともよくある。だがSmartbeに関して言えば、今のところトラブルは見受けられない。

ただし、問題は提供価格だ。

Indiegogo内では、自走機能付の機種は最低2,750ドル(約31万円)から。普通のベビーカーは5万円も出せばいいものが買える。いくら自走機能があるといっても、30万円も出す母親が果たして何人いるのだろうか?

また、実際にはベビーカーのハンドルを手放す母親はいないだろう。いくらスマホ連動で追尾してくれるとはいっても、その機能で「ああ、一安心」と胸を撫で下ろす母親の姿は想像しがたい。


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■他のキャリアーにも応用可能

それでもこのSmartbeは、Indiegogoで9万ドル(約1,000万円)もの資金を調達してしまったのだから大したものだ。

また、ベビーカーを自走化できるのだから他のキャリアーにも同じ進化を施すことができるはず。たとえば、荷物を運ぶためのカートに追尾機能があれば非常に便利だろう。こうした製品は、すでに登場しているかもしれない。

そういう視点で見れば、Smartbeは決して悪い発明ではないはずだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

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