土曜ワイド劇場が40年の歴史に幕…日曜朝10時に移動でショックの声

2017/02/15 05:30

(画像は『土曜ワイド劇場』のスクリーンショット)
(画像は『土曜ワイド劇場』公式サイトのスクリーンショット)

テレビ朝日系列で40年に渡り放送されてきた、土曜夜9時からの2時間ドラマ枠『土曜ワイド劇場』が3月末で終了となり、4月より日曜朝10時に移動となることが判明。

番組のファンから、ショックの声が相次いでいる。

https://twitter.com/GASAQ1025/status/830196280794050560



 

■1977年から放送

『土曜ワイド劇場』は1977年にスタート。2時間ドラマのパイオニアとして君臨し、多くのファンを魅了してきた。

人気作品も数多く、『西村京太郎トラベルミステリー』、『終着駅シリーズ』、『タクシードライバーの推理日誌』、『家政婦は見た』など人気作品が目白押し。

さらに言わずと知れた『相棒』も元々は『相棒・警視庁ふたりだけの特命係』として同枠で放送され、人気が高かったことから連続ドラマ化されている。

今後日曜朝10時の「日曜ワイド」でも人気作は放送される予定だが、やはり40年放送されてきた時間帯からサスペンスドラマが消えるのは寂しいという声が多い。


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■激戦区に参入

日曜朝10時といえば、TBS『サンデー・ジャポン』、フジテレビ『ワイドナショー』、日本テレビ『誰だって波瀾爆笑』がしのぎを削る激戦区。

テレビ朝日は長年『サンデー・プロジェクト』などの報道番組を放送し、2015年4月からヒロミ司会の『美女たちの日曜日』を放送するも大惨敗で打ち切り。その後の番組も苦戦が続いていた。

人々に親しまれている土曜ワイドを激戦の日曜朝10時に投入し、起死回生を狙うようだ。なお土曜ワイド劇場の後枠は、『サタデーステーション』という報道番組になる模様だ。


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■朝から犯人探しは厳しい?

土曜ワイド劇場のドラマはその多くが「犯人探し」を楽しむ内容。

視聴者はテレビの前で怪しい人物の特定や『西村京太郎トラベルミステリー』のように、犯人がどのようなトリックを使ったのかを考えるのが楽しみだった。

しらべぇ編集部が全国の20代から60代のサスペンスドラマをみたことがある男女1,020名にドラマの見方について調査を実施したところ、「犯人を予想しながら観る」と答えた人は各世代で5割強から7割。

サスペンスドラマ年代別グラフ

日曜朝といえば遅くまで寝ている人もおり、寝ぼけまなこで頭が働かないことも多いだけに、複雑怪奇な内容についていけるのか、不安視する声がある。

一方で「朝のほうが頭が冴えている」、「裏番組とかぶらなくて嬉しい」などの声もあり、意見が分かれているようだ。


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■2時間ドラマ好きに聞いてみた

2時間ドラマ好きのSさんに意見を聞いてみた。

「非常に残念。日本テレビの『火曜サスペンス劇場』が終了し、『土曜ワイド劇場』とTBSの『月曜名作劇場(月曜ゴールデン)』が頑張っていましたが…。


子供の頃、黒い背景から放たれる光と物々しいオープニング音楽が怖くて、震えました。それでも恐る恐る観ていたら親に『早く寝なさい!』と叱られて。内容が理解できるようになったとき、自分が大人になったと実感しました。それにしても天知茂の明智小五郎シリーズは怖かった。今じゃ流せないお色気シーンも満載で、ドキドキしながら観ていたものです。


激戦区ですし、視聴率は苦戦するんじゃないですかね。わざわざ変える必要があったのか疑問ですね」


40年続いた枠が終了してしまうのは一抹の寂しさを感じるが、これも時代の流れということだろうか。

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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2016年12月16日~2016年12月19日
対象:全国20代~60代サスペンスドラマを観たことがある男女1,020名 (有効回答数)

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