『下剋上受験』深キョン演じるセクシーな母は「愚妻」だった?
中卒夫婦が偏差値41だった娘の「最難関中学受験」に挑む、実話原作のTBSドラマ『下剋上受験』。
毎週必ず登場する「深田恭子の入浴シーン」が話題だが、注目のポイントはそれだけではない。このストーリーがフィクションではなく実話を元にしているということだ。
■原作も面白い!
しらべぇ編集部では、ドラマの結末を知りたくない…と思いながらも原作である『下剋上受験』(産経新聞出版)を購入し、読んでみた。
父であり筆者の桜井信一さんの工夫、参考書のアレンジ、娘へのモチベーションの持たせ方、自らが体調不良になるまで追い込むなど、ドラマと同じもしくはさらに深掘りした描写がある。
しかし、原作とドラマで大きく異なるところが1点あるのだ。それは、「奥さんの評価」。
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■深キョン演じる妻は「愚妻」?
ドラマ版で深田が演じる妻は、かわいく、夫に代わって健気に働き、さらに娘の支えとなり、お風呂シーンで視聴者を楽しませるという「完璧な奥さん」と言っていい。
ところが、原作には「愚妻」という表現が出てくる。身内だから卑下しているのかと思うと、どうやらそうでもないらしい。
「妻との会話はキャッチボールがいつの間にかドッジボールになる」
「自分が反対している中学受験によって、大好きな韓国ドラマが観られないなんて納得できる話じゃない」
「妻にとって、娘の誓いよりも『チャングムの誓い』のほうが大事」
といった表現は、ドラマとはかなり異なる印象ではないだろうか。たしかに「父と娘の二人三脚」をうたったこの本では、妻・母の役割はあまり描かれない。
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■母の役割は「お風呂」で具現化?
ただし、原作者の桜井さんは、奥さんをまったく無視しているのではなさそうだ。もしも受験で失敗して娘の心に穴が空いたとき、「本音で慰めてくれる母親が必要」と述べられている。
これは、ドラマで深キョンが一緒にお風呂に入りながら、娘を慰めているシーンとシンクロする。入浴シーンは単なる視聴者サービスではなく、影の慰め役として母を描くために必要なのだろう。
ちなみに、第6話の入浴シーンはおよそ11秒だったが、今週はどれくらい見られるだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・猫山ニャン子)