男性の一人称になにを使う?地域や年齢で違いが発生

2017/03/04 16:30

(Top Photo Group/iStock/Thinkstock)
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「自分は西部署の大門だ」。かつて一世を風靡した刑事ドラマ『西部警察』で、渡哲也演じる大門部長刑事が犯人に向かって叫ぶセリフである。

ドラマ全盛時代は、真似をして「自分」を使う人が続出。しかしオフィシャルなで用いることは、あまり好ましくないとされる。

世の男性諸氏は一人称になにを使っているのだろうか?



 

■男性の一人称になにを使う?

実態をつかむべく、しらべぇ編集部では全国の20代~60代の男性688名に、会話のとき一人称になにを使うかを調査。

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最も多かったのは「俺」で4割。続いて「私」が入り、以下「僕」「自分」「ワシ」と続く。



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■地域別で若干の差が

地域別で見てみると若干の違いがでた。それぞれの傾向は以下の通りだ。

・北海道

「私」がトップ。また、自分を「俺」という男性が他の地域と比較すると、少ないといった特徴がみられた。


・東北

「俺」がダントツのトップで、46.2%。ちなみに、東北では女性も一人称に「俺」を使う――といった方言のエリアもあり、全体になじみがあるようだ。

また、「自分」を使う人も多く25.6%で、「自分」の使用率は全国トップである。

逆に「僕」を用いる人は極めて少なく、2.5%しか存在していない。


・首都圏

「俺」が40.7%、「私」23.1%、「僕」14.3%と、地域の特性というよりは、全体の割合に近い数字になっている。


・東海

こちらは「俺」「私」「僕」がそれぞれ、31.1%・26.2%・21.3%。「俺」が多めではあるが、差は少ない傾向があり、一人称に多様性がある地域のようだ。


・近畿

最も多いのは「俺」だが、「ワシ」を使う人が6.0%存在。大阪の一部で用いられてる模様。


・中国

こちらも最も多いのは「俺」だが、「ワシ」が14.6%で全国トップ。広島出身の達川光男氏がたびたび「ワシ」と口にしているように、一人称に「ワシ」と聞いて広島弁を思い浮かべる人も多いようだ。


・九州

「俺」が39.2%で多く、「僕」が9.8%とかなり低い。その一方で「その他」が2%存在。自分を「おいどん」と呼ぶ人がいる可能性も。


地域や年齢で違いがでる一人称。同じ意味にもかかわらず、これだけのバリエーションを持つというのは、日本語の特徴といえるのではないだろうか。

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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日
対象:全国20代~60代の男性688名(有効回答数)

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