突然のご不幸…きちんと香典は出す?大阪は低めの傾向

2017/03/05 06:30

(hichako/iStock/Thinkstock)
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起きて欲しくはないけれど、誰にもいつかは訪れる死。そのお別れの儀式である通夜や告別式といった葬儀の際に、持参するものとされているのが香典である。

地域や年代・関係性によってその金額は異なるが、3,000円~1万円程度が相場となっているようだ。

ネットなどで調べれば「この状況だと、これくらいが相場」など、すぐに調べることができるが、みんなきちんと用意するものなのだろうか?

しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,363名を対象に「香典は出すべきだと思う」人の割合を調査した。


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■過半数は「きちんとすべき」

全体では半数を超える67.4%が「香典は出すべきだと思う」と回答。男性は61.9%、女性は72.8%で女性の方が、義理を欠くことのないように考えているようだ。

性別・年代別で見てみると

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20代・30代男性だけが半数を割り込むが、それ以外は全て60%以上の結果に。最も高い60代女性の場合は84.2%と、大多数の人がご不幸のあった際には「香典を包むべき」と考えていることがわかった。

また、未既婚で比較すると

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未婚者が57.4%、既婚者は75.6%と18.2ポイントの開きがある。

やはり家庭を持ち、家同士の交流を担う場面が増えると、こうした儀礼的な対応に関する意識も変わるのだろう。

また都道府県別に見ると

・北海道 73.6%
・神奈川県 75.0%
・大阪府 53.5%
・広島県 58.8%
・福岡県 58.1%

西側に低い数値が目立つようで、最も高い神奈川県と低い大阪府では21.5ポイントも差が出る結果となっている。


関連記事:60代男性の半数が「冷静な対応できる」 実際にはできていないことも

 

■母や姑の教えも

実際に「香典は出すべきだと思う」人たちの声を聞いた。

「母親がそういうことをきちんとする人で、結婚後は妻が当然やってくれるものと思っていました。ただ結婚するまで実家暮らしだった妻も、その手のことは疎くて通夜の際に持参せず…。通夜と告別式に両方参列する状況だったので、翌日の告別式に持って行きましたが、本当はそういう場合はお通夜の際に持って行くものらしいですね。


妻も慌てたようですが、自分も家庭を持つ者として恥ずかしい思いをしないように、『一緒に気をつけようね』と話し合いました。ちょっと不謹慎かもしれないけど、妻と二人で家庭を築いたことを改めて実感する出来事だったと思います」(30代・男性)


「お姑さんから『祝儀は多少遅れても大事にはならないけど、不祝儀(香典などのこと)は直ぐに、きちんとするように。気落ちしている時のことは、案外憶えているから』と言われていました。


確かに不幸があった時のことは、誰はこうしてくれた、誰々はこんな仕打ちだったとか、よく憶えているんですよね。大したことはしないけれど、こういうことは大事だと思っています」(50代・女性)


「気落ちしている時のことは」というのは自分自身に覚えがなくとも、言われてみると納得できる人も多いのではないだろうか。

香典を出す機会は、お世話になった方とのお別れもあれば、場合によっては直接知らないけれど、関係がある人の親御さんといったケースなどさまざまだが、大人としてきちんとした振舞いを心掛けたい。

・合わせて読みたい→お葬式に出席すると起きる「考え方の変化」って?

(文/しらべぇ編集部・くはたみほ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全国20代~60代の男女1,363名(有効回答数)

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