【おんな城主直虎】「井伊氏最大の敵」武田信玄は誰が演じるのか


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(画像はNHK公式サイトのスクリーンショット)

大河ドラマ『おんな城主直虎』の配役は、そのすべてが発表されていない。

先ごろ、歌舞伎俳優の市川海老蔵が織田信長を演じることが発表されたばかり。だが、この作品のもうひとりの「巨頭」であるはずの武田信玄役は、まだ誰が抜擢されるか判明していない。もちろん役者の名はすでに決まっているはずだが、NHKは前作同様徹底した秘密主義を貫いている。

誰が「甲斐の虎」を演じるのか。大河ファンの間では日に日に議論が加熱している。

 

■貧しかったからこその強さ

戦国有数の名将・武田信玄。井伊直虎にとって、この男は人生最大の脅威でもあった。

16世紀当時の日本で最も強い兵は、甲州兵。その理由は「貧しかった」からだと言われている。今の山梨県に該当する甲斐は山岳地帯で、流れの激しい川がある。ただでさえ耕地面積が少ないのに、年に何度も川が氾濫する。だから信玄は、甲斐の治水工事に力を入れたのだ。

一方、信玄支配下の地域では保存食の研究開発が進んだ。その一環で推奨されたのが味噌作りである。野菜や魚を味噌漬けにし、兵に携帯させる。チンギス・ハーンのモンゴル軍団が塩分を含んだチーズを常備していたのと同様、味噌による保存食は甲州兵の行動範囲を大きく広げたのだ。

今川義元が桶狭間で命を落とすと、信玄は東海道への野心を剥き出しにする。

今川氏の拠点である駿府は武田に制圧され、さらに東の遠江や三河も信玄の軍配の前に屈した。井伊谷も例外ではなく、井伊氏は武田軍に敗北を喫するのだ。

 

■信玄なくして戦国は語れず

話を戻そう。そんな鬼神とも言うべき武田信玄を、今年は誰が演じるのか。

Twitterでは期待の声が高まっている。

「この役者が信玄役に!」ということは今の段階では誰も明言できないが、やはり武田信玄は非常に人気があるということを証明している。前作『真田丸』でも、草刈正雄演じる真田昌幸がたびたび「今はなき信玄公」という言葉を発していた。

信玄なくして、戦国は語れないのである。

 

■歴代の「武田信玄」

次に、歴代の大河ドラマの武田信玄を見ていこう。

1988年の作品『武田信玄』で主役を演じていたのは、中井貴一。当初は大衆がイメージしている信玄とビジュアルが大きくかけ離れていることが心配されていたが、蓋を開けれみれば最高視聴率49%という大ヒット作になった。

各回の最後のナレーション「今宵はここまでに致しとうございまする」は、当時の流行語になった。今でも「大河最高傑作」として『武田信玄』を選ぶ人が多い。

また、信玄の家臣である山本勘助を主人公にした2007年の作品『風林火山』では、歌舞伎役者の市川亀治郎(現在は4代市川猿之助)が演じている。完全無欠の戦国大名ではなく、時には慢心して家臣に諌められるなど、「人間らしい信玄」を視聴者に披露した。

今年の大河ドラマでは、どのようなイメージの信玄が採用されるのだろうか。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一