日本発・ちょっと不思議なディスクトイ『MOKURU』が巨額の資金調達
しらべぇでは過去2回に渡り、「暇つぶしキューブ」についての記事を配信した。
これはクラウドファンディングサイト『Kickstarter』において数億円もの出資を集めた玩具だが、一方で出荷前にコピー品が作られている面もある。
ただそれは、指先を動かすディスクトイが一大市場を形成している証だ。日本でも「無限に潰せるプチプチシート」などが大人気になった。去年の大河ドラマ『真田丸』も、草刈正雄演じる真田昌幸がよく2個のクルミを片手で擦り合わせていた。あれはまさにディスクトイの元祖である。
人類が存在し続ける限り、この分野の製品は「不況知らず」と断言してもいいだろう。
画像をもっと見る
■自由自在に転がして遊ぶ
さて、世界の発明品が集合するKickstarterにまたしても注目のディスクトイが登場した。
製品名は『MOKURU』。日本発の発明品である。
若干ビア樽状になっている円筒形のデザインで、縦に転がせるようになっている。
製品の機能に関する説明は、これだけ。
だが、シンプル故に様々な遊び方が可能だ。万年筆のキャップで遊ぶシーンをヒントにしたというMOKURUは、自由自在に回転させることで百花繚乱のパフォーマンスを創造できる。ジャグリングのようなこともできるし、複数人でゲームをしてもいい。
開発者は「自分で遊びを考える喜び」、「技を覚えた時の喜び」、「その技を世界中の人とシェアする喜び」をPR動画内で挙げている。つまりMOKURUは、開発者ですらも想定不可能な「可能性」に満ちているのだ。
関連記事:『iPhone12』発表に一部ユーザーから不満があがった理由 「どうして…」
■目標額の1,000%達成
ところでKickstarterは、「オール・オア・ナッシング」システムを採用している。すなわち一般ユーザーからの出資が目標額に1ドルでも達しなければ、そのキャンペーンは失敗ということだ。
MOKURUの目標額は1万カナダドル(約83万円)。ところが蓋を開けてみれば、その10倍の10万カナダドル(約830万円)もの資金が集まった。これをパーセンテージにすれば、Kickstarter全体でも際立った数字である。
このMOKURUは、最先端エレクトロニクスを詰め込んだ製品というわけではない。いや、むしろそんなものにはまったく関連しない。誰かが思いつけば、30年前の技術レベルでも開発できたはずだ。
そういう事柄を、世間では「コロンブスの卵」と言う。
関連記事:小柄な新人グラドル舞子、抜群のスタイルとHカップの豊満バストが炸裂
■天才の発想
誰かが思いつきそうなものなのに、今まで誰も思いつかなかった。
だからこそ、パイオニアは例外なく「天才」と呼ばれるのだ。製品に集まった資金は、「天才の発想」を評価するものでもある。
そしてMOKURUは、今後「新しいスポーツ」としてその分野を開拓していくかもしれない。けん玉が今や競技化されているのと一緒だ。
この製品には、今後も注目である。
・合わせて読みたい→6億円を集めた「暇つぶしキューブ」 出荷前にコピー製品が流通
(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)