社会人必見! ネットで話題「LINEでの勤怠管理」を弁護士に聞いたところ

実際のところは厳しい側面もあるようだが

2017/03/31 07:30

LINE

ブラック企業やブラックバイトの影響で「勤怠管理」の重要が問われている昨今。もしも、トラブルなどに遭遇し、勤務時間を証明することになったとき、記録があるとないとではその意味が変わってくる。

これに関して、とあるツイッターユーザーのつぶやきが話題を呼んでいる。



 

■LINEで「勤怠管理」が便利?

投稿したのはツイッターユーザーの桜井倖児@さちこちゃん(@impulso0425)さん。「新社会人に向けてメッセージ」というハッシュタグで、「LINEに『勤怠管理』という自分だけのグループを作りましょう」とアドバイス。

そこに「出勤」「退勤」「残業時間」とつぶやくことで、日付や時間の記録をLINEが行ってくれるので非常に便利という内容。この記録をとっておけば、残業代の未払いなどの万が一のときに役立つという。

このつぶやきを見たネット民からは「勉強になります」「会社の時計の写真もあわせて貼ると効果的かも」などのコメントが寄せられている。

はたしてLINEでつぶやいた勤怠管理は法的効力をもつのだろうか?


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■弁護士に聞いたところ…

森伸恵

しらべぇ取材班は、レイ法律事務所に所属する森伸恵弁護士に、LINEでの勤怠管理について話を聞いた。

LINEに「出社しました」「今から退社します」という書き込みをした場合、残業時間を証明するための一つの証拠にはなります。


ですが、実際の訴訟において裁判官が「退社しました」というLINEの書き込みのみで残業時間を認定する可能性が高いとはいえません。防犯カメラの映像や他の従業員の証言と整合していることポイントになっているでしょう。

もっとも「退社します」と書き込んだ時間は客観的に記録されるので、タイムカードのない企業や、サービス残業を強いられていて実際のタイムカードに刻印された退社時間と実際の退社時間が異なる場合には、後に残業時間を計算する上で一つの手助けにはなるかもしれません。


とのこと。

実際のところは厳しい側面もあるようだが、ツイッターのコメントにもあるように、会社の写真を撮ったり、位置情報を入れるなど工夫をすれば、やって損をしないということにはなりそうだ。


(取材・文/しらべぇ編集部・伊藤大生 取材協力/レイ法律事務所・森伸恵弁護士)

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