Galaxy S8の顔認証機能が「写真でパスできる」と話題に

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(画像はYouTubeのスクリーンショット)

世界各国のテクノロジーメディアが大騒ぎしている。

新製品の発売であるとか、AppleやGoogleの幹部による衝撃発表とか、センセーショナルの嵐が巻き起こることはたまにある。そしてテクノロジーメディアは、一般メディアに比べて「検証する」ことに重きを置いている。「株価がこう動く」と話をつなげる経済紙とも違い、技術関連ジャーナリストは「その製品がどれほど便利か」を最重要課題にしているのだ。

そして彼らが新製品を検証した結果、驚くべき事実が判明する場合もある。


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■顔写真でロック画面解除

サムスンが発表した『Galaxy S8』が大きな話題を読んでいる。

これは顔認証機能や虹彩認証機能などを備えた最先端機種で、無論ながらサムスンのハイエンドモデルの頂点に立つ商品だ。サムスンにとっては『Galaxy Note7』で失われた信用を取り戻す一手でもある。

ところがここに来て、メキシコのテクノロジーメディアが「待った」をかけた。Galaxy S8が発表されたイベントで、こんな実験をしたのだ。

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(画像はYouTubeのスクリーンショット)

それはスマートフォンの画面に映った顔写真で顔認証機能を破れるか、というもの。Galaxy S8のフロントカメラに顔写真をかざすという、極めて簡単な方法である。

だが、Galaxy S8は顔写真を「持ち主の顔」とみなしたようだ。ロック画面からホーム画面への移行を許してしまったのだ。


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■初期ロットの不良は「当たり前」か

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(画像はYouTubeのスクリーンショット)

これはすでに動画配信されていて、世界中のガジェットマニアが話題にしている。

顔認証機能を顔写真でパスできるとなると、やはり大問題。サムスンの本人確認システムを問題視する声がすでに出ている。

だが一方で、検証に使われたGalaxy S8はあくまでもプロトタイプであるという点、顔認証機能はロック画面の解除のみに使用されているという点にも留意しなければならない。スマホを介した電子決済などは、指紋認証や虹彩認証を経なければならない。

また、iPhoneもそうだがハイエンドモデルのスマホは量産を重ねるごとに欠点が改善されていくということが多々ある。初期ロットナンバーの部分不良は、決して珍しいことではない。


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■スマホはもはや「財布」

この騒動で読み取れるのは、スマホは「財布」になりつつあるということだ。

モバイル機器を使用したキャッシュレス決済が、もはや当然のものになっている。そしてそれに合わせ、スマホの本人確認システムが年々強化されている。生体認証などは、少し前までは銀行のATMにしかなかったような代物だ。

言い換えれば、所持者本人しか画面を開けない「世界にひとつだけのスマホ」が時代を切り開こうとしているのだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

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