乗客を流血引きずり降ろしで批判殺到のユナイテッド航空 「ギター破壊」で炎上の前科も

2017/04/11 20:00

UnitedBreaksGuitars
(画像はYouTubeのスクリーンショット)

米ユナイテッド航空3411便において、オーバーブッキングが発生し、アジア系男性が地元警察に機内から引きずり降ろされて流血。その一部始終がSNSに投稿されて批判が殺到している事件。

同社のオスカー・ムニョスCEOは公式ツイッターアカウントを通じて謝罪の意を表明したが、非難の声は収まるところを知らない。

今回のようなケースで、ユナイテッド航空は、「規定上」は降機を拒否した乗客を無理やり降ろす権利がある。しかし、その規定が強行され流血の惨事に至るのは、異常事態だからこそ炎上が続いていると言っていい。

これは偶発的な事件ではなく、ユナイテッド航空の顧客に対する「企業体質」である可能性も否定できない。ほんの数年前、拙劣な顧客対応で大炎上を招いた「前科」があるためだ。



 

■2008年にはギターを破壊して大炎上

カナダのバンド『Sons of Maxwell』のメンバー、デーブ・キャロル氏は、シカゴのオヘア空港からユナイテッド航空に搭乗。その際、滑走路で荷物係が預け入れ荷物にしたギターを放り投げているのを目撃した。

3,500ドルもするギターは、それによって破壊され、演奏できない状態に。キャロル氏は9ヶ月間、ユナイテッド航空を相手に交渉したが、埒が明かないため1本のミュージックビデオを制作し、You tubeで公開した。


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■『ユナイテッド航空はギターを壊す』が1600万再生

『United Breaks Guitars(ユナイテッド航空はギターを壊す)』と題されたその動画は、2017年4月現在まだ公開中で、1600万回以上再生されている。

この行動が大きな話題となった結果、ユナイテッド航空は同氏に謝罪し、ギターを弁償することを申し出た。

ミュージシャンという技能と知恵を活かして闘わなければ、得ることができなかった結果だろう。

なお、キャロル氏はこの事件をきっかけに、企業に対するクレームなどを相談できるソーシャルサービス『Gripevine.com』を開設している。

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(文/しらべぇ編集部・猫山ニャン子

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