【コラム】「全国美人の産地」調査から見えてしまった、男目線“ブス”の産地トップ5

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山本一郎です、こんにちは。梅雨の雨と蒸し暑さを堪能する日々を過ごしております。

ところで、某国民的テレビ番組のコーナーにおきまして先日、「全国美人の産地」についての意識調査をしておりました。サンプル数が2万超えという無駄に大規模な調査をした割には、美人が多いとされる都道府県は人口順に並ぶというクソつまらない結果となりました。当たり前ですね。スタッフ一同がっかりいたしました。

しかし、美人がいるということはブスがいるのです。霞むほどに山が高ければその麓(ふもと)は広々しています。ということは、美人を追うならば必然的に野に捨て置かれたブスもクローズアップされるべきではないのか。

アンケートは自由記述(フリーアンサー)にその生を宿す。ということで、「わが県は美人が少ない」と嘆く回答をピックアップし人口偏差で1000人当たりのブス指数を何となく算出。すると、意外なことが分かってまいりました。

そう、輝けるニッポンの世紀末、ブスの産地トップ5を発表だ!

 

■5位:福岡県 (男性人口1000人あたり自県にブスが多いと嘆く県民が320人)

「向上心溢れるブスが、九州各県から集まってくる印象」「他の県のブスに比べて自己主張が激しく、付き合いきれない」など、ブスがブスであることを構わず前に打って出る落ち武者ライクなブスの生態が特徴的な福岡県が第5位。

他にも「ブスでもポジティブであれば可愛いと誤解しているブスが集団で迫ってくる感じ」「サッパリ系のブスや体育会系のブスの最終到達点が福岡」といった自虐的な意見もある一方、火の国と言われる地域柄を表すようなエピソードで比較的ネアカにブスを迎え入れている福岡県民の懐の広さが印象的です。

 

■4位:京都府(男性人口1000人あたり自県にブスが多いと嘆く府民が413人)

「気品はあるけどパーツパーツが不出来なので見るに耐えない」など、アンビバレンツなブスの魅力に悶える府民が密集する京都府。お淑やかなのにブス、控えめで上品なブスなど、ブスでさえなければ偏差値の高そうな文化都市ならではの惨状を余すところなく体現しているようです。「京都で標準的なのは、壊れた感じの壇蜜」「顔にお絵かきをするタイプの化粧でごまかすブスが多すぎる」との弁は、いささか言い過ぎかも。

やはり辛いのは「前を歩く後姿が完璧なので、歩を早めて追い抜きがてら顔を確認したときに判明する京都面のブス具合はトラウマすぎて夢に出ます」という実体験に基づく記述の数々。「奈良との県境にブスの秘境があるという伝説」さえも存在するという。天狗か。

■3位:大阪府(男性人口1000人あたり自県にブスが多いと嘆く府民が442人)

ブスの産地としてブランド化著しい大阪府ですが、上位の分厚い壁に阻まれて惜しくも3位。中でも「肌が汚い、バランスが悪い、パーツが崩れている」といった走攻守三拍子揃ったブスが豊富に揃っているのが大阪府の特徴だそうで、「ブス過ぎて年をとっても誰からもあまり気づかれない」「25歳超えたら75歳ぐらいまでだいたい同じテイスト」というブスが大阪のおばちゃんに自然にクラスチェンジするシステムが好評です。

「奈良や和歌山にブスを輸出したい」などの不謹慎発言も。こらこら、愛すべき同じ府民ですぞ。「ブスというよりも、『おかん』という生物」というのが大阪のブスの受け入れ方のようです。この間口の広さが大阪の凄さだな、と思いますね。

■2位:東京都(男性人口1000人あたり都にブスが多いと嘆く都民が455人)

日本各国からブスが集まる幻惑の都、東京。ブスの産地というよりは、ブス出荷後に見本市に並んでいる状態ですから、都民が「ブスが多い」と嘆くのは致し方のないところでしょう。「地元(山形県)から進学のため東京に出て行った素朴な感じのブスな女の子が、二年の東京暮らしを経てケバいブスになって帰ってきた」というエピソードが象徴的です。

そのブスのスタイルもバラエティに富んでいます。「どこの国籍かも分からないようなブスに直面すると防衛本能が働いてしまう」「見苦しいという自覚も感じさせないほど人が多い東京ならではのブスが多い」「ちょっとやそっとのブスでは埋もれてしまうのが東京」といった、コスモポリタンなブスから地方からやってきたブスまで各種揃っているのも大都市東京の特徴であるとも言えます。

■1位:埼玉県(男性人口1000人あたり自県にブスが多いと嘆く県民が512人)

栄えある第一位は埼玉県!

まさに古き良き「ださいたま」を髣髴とさせる純粋なるブスの産地として47都道府県の頂点に堂々輝きました。しかも、男性からの回答においては47都道府県で唯一半数を超える県民が「自県にブスが多い」と回答。攻めてよし、守ってよしの鉄壁なブスさ加減で、まさにブランド化されたブスの世界で頂点に立つに相応しい大惨事が埼玉で起きているのでありましょう。

「ブスが今日も満員の京浜東北線や埼京線で東京に送り込まれていると思うと申し訳ない気分になる」「同じ空気を吸っている自分もブスになっていくのではないかという恐怖に駆られる」「本来、人間としてあり得ないレベルのブスが日常に存在する」「ブスは慣れない」「夢に見ます」などと、県民からの評価はさんざん。

中には「夢を抱いて教育実習で赴いた埼玉県の公立校で、出荷前のブスの大軍を見ました。教員になるのをやめました」「今まで制服好きだった自分の性癖が矯正されるほどの体験をしました」などと、絶望以上の何かを見るものに与える状況になっているようです。

埼京線が走ることによって池袋や原宿に埼玉県民が大量に送り込まれた結果、その着弾地点では途方もない顔面偏差値の下落に見舞われたかと思うと恐ろしい気分にすらなります。南北線の開通後はそれまでオサレとセレブの世界であった麻布十番や白金高輪にまで埼玉県民が殺到、まさに王国の城内になだれ込んだオークの大軍といった風情で涙が止まらないのは私だけでしょうか。

しかし、人の真価というのは外見だけでは分からないもの。明るく快活な気持ちを前に出して、素敵な人生を送って欲しいと思います。「命短し 恋せよ 乙女」といいますが、これは若いころの魅力がいかに儚いかという意味に過ぎないわけです。美人かどうかだけが人の幸せに直結するものではありません。長い人生をともに暮らし、分かち合うに足る、良い伴侶を探されると良いですよ。
(文/山本一郎

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