【コラム】TwitterでYOSHIKIに「X時代の方がよかったこと」を聞いてみたら、返信がきた!

コラム

2014/06/20 15:00

tw_yoshiki

いやはや、驚いた。YOSHIKIが日本でソロライブを行ったというではないか。ワールドツアーの一環として。

ニュースサイト「ガジェット通信」の記事によると、YOSHIKIは6月14日に成田空港に到着。ファンが多数詰めかけ、一時ロビーは騒然となったという。YOSHIKIはチャーターしていたヘリコプターでリハーサル場所に移動したそうだ。さすが、スーパースター、セレブである。なんでも、チケットはソールドアウト。ネットオークションで1枚50万円など法外な価格がついたとか。急遽、ライブビューイングが決定したという。相変わらずの人気だ。

しかし、中2だった頃に“X”と出会い、一時は熱狂的なファンだった私は、YOSHIKIが相変わらず大人気であること、ワールドワイドに活動していることを喜びつつも、「何か違うのではないか」と思ったりするのだ。YOSHIKIの魅力というのは、こういうセレブ感だけじゃないのではないか、と。むしろ、狂気とヤンキー魂こそがYOSHIKIではないか、と。

彼は来日前に、Twitterで「#askyoshiki」という公開質問会をやっていた。ちょうど私は徹夜モードで起きていて、思わずこう質問した。

この質問を、YOSHIKIはRTしてくれた! そして! なんと、YOSHIKIから返信がきたのだ。

YOSHIKIから返事がきたこと自体嬉しかったのだが、さらに回答の内容が嬉しかった。そうだ、あの頃のYOSHIKIは、そしてX(X JAPANではなく、あえて旧バンド名のXと表記する)は、彼が言うようにおそれを知らない奴らだったのだ。今のAKB48以上に、毎日がハプニングだったのだ。

Xといえば、知名度が全国区になったキッカケのひとつは、80年代半ばの「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」のヘビメタコーナーに出演したことだった。私はこのコーナー出演のことは後で知った。彼らが色物視されるキッカケのひとつだったわけだが、これに限らず、当時のXは過激なパフォーマンスと武勇伝で知られていた。

なんせ、ステージ上で火を吐いたり、CO2ガスを噴射したり、ダイブをしたりと、とにかく過激だったのだ。YOSHIKIは髪の毛をウニのように突起させ立てていた。ステージ外でも過激で、宿泊先のホテルの部屋が気に入らずに壊したとか、当時出演していたライブハウス付近の居酒屋では「X関係者お断り」という貼り紙があったとか、トンデモ話は尽きない。

ここでは、現在のワールドワイドに活躍するスーパースター、セレブYOSHIKIではなく、怖いもの知らずだった頃のYOSHIKIの個人的な思い出を紹介することにしよう。

あれはXがメジャーデビューする前の頃、1988年の12月下旬だ。当時、ニッポン放送のオールナイトニッポン(ひょっとしたら別番組かも…)が、「ぶっ通しライブスペシャル」という名前で、新人バンドの演奏を文字通り夜中ぶっ通しで放送するという番組をやっていた。この時のXの演奏は、存在自体が放送事故という感じだった。なんせ、あの初期の過激な演奏がラジオで流れるのである。

しかもAMラジオなので、音が良いわけではなく、凄まじいノイズを聞いているかのような状態になった。「気合入れろ!」などのMCも相変わらずだ。しかし、中2だった私はラジオに向かって絶句した。こんなことが許されていいのか、という。それだけ熱い演奏だった。演奏終了後のインタビューで「来年はいよいよメジャーデビューですね。渋谷公会堂ですよね。過激なパフォーマンスで知られる皆さんですが・・・」のように振られた際のYOSHIKIの答が実にロックだった。

「クルマでもぶっ壊してやろうと思います」

ロックだ。実にロックである。

こんなにロックなYOSHIKIなのだけど、謙虚な一面も兼ね備えている。メジャーデビューした後、もうデビュー・アルバムが出て売れ始めた頃だったのだが、雑誌『ロッキンf』(現在は『We ROCK』にリニューアル)に出た彼のインタビューが、これまた怖いもの知らずだった。

「ファンキー末吉さんの教則ビデオを観て、練習してます」

おい、お前、プロだろ! と突っ込みたくなるのだが。これをそのまま載せてしまった当時のYOSHIKIは実にロックだと思う。

Xは売れて、東京ドームライブまでやるようになり、そしてX JAPANになった頃からスーパースター感と迷走感を両方感じるようになってしまった。X JAPANは一度解散し、再結成した。今のX JAPANを何度か観たが、曲と曲とのインターバル長すぎだろとか、ツッコミどころはあるが、彼らはワールドワイドにロックし続けている。

特に、2011年のSUMMER SONICでのライブは圧巻だった。なんせ、いつも開演が遅れるこのバンドが定時に始まったのだ。そして、メインのレッド・ホット・チリ・ペッパーズを食うようなパフォーマンスだった。でも、ちょっとだけ昔の傍若無人なYOSHIKIとXを観たくなるのはわがままだろうか。

今後も彼らの活動は続くだろう。まあ、活動が続いていること自体に感謝すべきで、あまり多くを求めてはいけないが、いつかまた傍若無人なYOSHIKIを観られるのではと、これからも期待しよう。うむ。

(文/常見陽平