サプライズの誕生日祝いにつきまとう、恥ずかしい「1分15秒」という時間

birthday誕生日当日、もしくはその前後数日、友達や恋人と飲んでいると、それまで鳴っていたBGMが止まり、こんな曲が流れてくることがあります。

「午前0時を過ぎたら~ イチバンに届けよう~」

そう、Dreams Come True、通称ドリカムの誕生日ソング『HAPPY HAPPY BIRTHDAY』です。1993年に発売されたアルバム『MAGIC』に収録されているこの曲は、リリースから20年以上経った現在も色褪せることなく、誕生日ソングの定番となっています。

しかし、この曲で祝われたことがあるという複数の人の意見を統合したうえであえて提唱させていただきますが、この曲が流れはじめると、ちょっと恥ずかしさを感じませんか…? まずは、そんな声を紹介しましょう。

「自分が誕生日近いことはもちろん分かってるから、あの曲が流れ始めた瞬間から『あ、おれか』って思いますよね。で、あの曲って最後『バババババン』って歌詞で終わりますけど、なぜかそれまで店員さんも友達も何もしないから、顔を作るのが難しいんですよ」(Sさん・26歳男性・デザイナー)

Sさんが言う“顔”というのは、「え、おれ? おれ…じゃないよね? え、でも…」という気持ちが読み取れる顔です。その顔を一定時間継続しなきゃならないので難しい、というわけですね。

「あの曲、短いようで長いんですよ。たとえば、流れて1秒で正解が出てるイントロクイズにずっと答えられない感じですよね。『はい、わたしです! わたし誕生日です! ありがとう!』ってすぐに言いたいのに、ピンとこないフリをし続けなきゃいけない。それが結構恥ずかしいです」(Aさん・24歳女性・ネイルサロン勤務)

Aさんが言う、短いようで長い時間というのはどれくらいなのか? 調べてみたところ、同曲は1分15秒という尺です。非常に短い曲ですが、一般人が表情作って芝居するのには確かに長いですね。「たくさんの素晴らしい~」という歌詞や「出会えて良かった素直に~」という歌詞など、パートが変わるたびに「長い長い、もういい、もういい」と思ってしまうのです。

そして、この1分15秒という尺を軸に調べを進めてみると、面白い偶然が発覚しました。J-POPの定番誕生日ソングがドリカムのこの曲だとしたら、洋楽の定番はスティーヴィー・ワンダーの『Happy Birthday』です。

「♪ハッッッピーバースデートゥーユー」というサビが有名で、『笑っていいとも!』内の誕生日お祝いコーナーにて頻繁に使われたことで日本でも定着したと言われる同曲ですが、曲自体はリズムを刻むだけのとてもシンプルなイントロで始まります。

そして、だんだんと盛り上がっていき、「♪ハッッッピーバースデートゥーユー」のサビが訪れる瞬間。曲開始からこのサビまでの時間が、ちょうど1分15秒なのです。つまり、『HAPPY HAPPY BIRTHDAY』の尺と同じ。スティーヴィー・ワンダーの曲の場合でも、店内が暗くなったり店員さんが並び始めたりと、イントロが流れ始めた時点から店の雰囲気がお祝いモードになっていますから、この2大定番ソングが流れる時、祝われる人は1分15秒間顔を作って待ちの姿勢にならなきゃいけない、ということが判明した次第です。

誕生日を祝われるのは、当然とても嬉しいこと。サプライズとなれば、なおさらです。しかし、大抵のサプライズ誕生日祝いでは、当人は「祝われるだろうな」と予想していることも事実。サビの部分を頭出ししたり、曲が流れ始めたらすぐに祝ってあげたりするなど、お祝いの場を提供するお店側に若干気を遣って欲しいと考えている人は、少なくないのかもしれません。

しらべぇ編集部では、この“サプライズ誕生日祝い問題”について、今後も多くの人にアンケートをとっていく予定です。

(文/しらべぇ編集部


あなたにオススメ