【法律コラム】こんなところで! 夏の(意外な)盗撮スポット徹底調査

2014/07/23 18:00

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もうすぐ夏なのにまだ彼女が見つからない弁護士の佐藤大和です。誰かモテる秘訣を教えて下さい・・・。

さて、本題に入りますが・・・前回の性犯罪に続き、今回のテーマは「夏に多い盗撮被害」。当事務所にも盗撮の相談が増えてきました・・・。最近では、授業参観で、お父さんが女子トイレに忍び込み、盗撮して逮捕されたという事件もありましたね。子どものことを考えると、「おいおい、お父さん、何やっているの!?」と言いたくなります。

一昔前は、持ち運びするのも一苦労だった大きなカメラも、近年は、「えっ、どこにカメラがあるの?」と言うほどに、カメラの小型化も進み、最近のニュースでは、なんと「コンタクトにカメラをつける」というニュースまでありましたね。

残念ながら、カメラも小型化し、またシャッター音まで消せるアプリまで出てきて、誰でも簡単に盗撮できる時代になってしまいました。そこで、大事になってくるのは盗撮対策です。今回は、盗撮の多い場所についてランキングを調べてみました!



 

盗撮と法律

まず、盗撮について、法律では「軽犯罪法」や「各都道府県の条例」で盗撮行為を禁止しています。例えば、東京都の条例ですと、『公衆便所、公衆浴場、公衆が使用することができる更衣室その他公衆が通常衣服の全部若しくは一部を着けない状態でいる場所又は公共の場所若しくは公共の乗物において、人の通常衣服で隠されている下着又は身体を、写真機その他の機器を用いて撮影し、又は撮影する目的で写真機その他の機器を差し向け、若しくは設置すること』と規定しています。簡単にいうと、条例では、公の場での盗撮を禁止しているということですね。ちなみに、公の場所以外でも盗撮や盗み見をすれば軽犯罪法違反になっちゃいます。


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盗撮の多いシチュエーション

それでは、盗撮が多い場所はどこでしょうか?実は、下着が盗撮されやすい場所と裸が盗撮されやすい場所があるのです。

1 下着が盗撮されやすい場所ランキング(弁護士アンケート調べ)
(1)「駅・電車内」
(2)「階段・エスカレーター」
(3)「本屋、薬局、デパート」

このような場所では、盗撮する被写体が多く、また中学生・高校生とスカートをはいている人もいる割合が多く、また被写体から気付かれずに盗撮をしやすいからです。本屋や薬局等が多いのは、高校生やOLが多く、本や商品に熱中しているため、盗撮に気付かれにくいため、盗撮されやすい場所なのです。これらの場所は、盗撮する人からみたら、「宝の山」なんでしょうね。

はい、今、ちょっと盗撮しようと思ったそこの「愚か者」。落ち着きなさい。(もちろん、ここをお読みになっている皆様がそんなことするとは思っておりませんが・・・。)実は、これらの場所は、盗撮して逮捕されやすい場所でもあるんですよ。なぜかって?それは、逆に、人がたくさんいるということは、それだけ「自分」を見ている人も多いため、捕まるケースも多いということです。

2 裸等が盗撮されやすい場所ランキング(弁護士アンケート調べ)
(1)「デパートや飲食店等のトイレ、公衆トイレ」
(2)「海のシャワールーム・トイレ、脱衣場」
(3)「公衆浴場・温泉」

次に裸等が盗撮されやすい場所ですね。このような場所では、男女兼用のトイレやシャワールームもあり、小型カメラも仕掛けやすいため、盗撮被害が多いといえます。また、全裸に近い格好や全裸になり、無防備になることが多いため、盗撮者にとっては絶好の撮影場所となります。

はい、またまた待った!こういった場所は、侵入しなければカメラを設置できないため、盗撮の他に、建造物等侵入罪になる可能性もあり、罪が重くなる場所が多いです。

3 意外な盗撮スポット
(1)自宅
(2)コンサート会場や花火大会の会場等の近くにあるトイレ

さて、意外にも、怖いのは、自宅のなかでの盗撮。夏になるとカーテンを開けたり、窓を開けたりする方も多いせいか、窓やカーテンの隙間、エアコンのパイプの穴から撮影されてしまったというケースもあります。また、某アイドルグループ等、女性ファンが多いコンサートや花火会場等の近くのトイレは、女性客が一気に増えるため、カメラを仕掛けてある可能性が高いといえます。


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対策

う~ん、このままでは、うかつに海も温泉も行けなくなってしまい、夏を楽しめませんね。では、どのようにして盗撮を防げば良いのでしょうか?

下着の盗撮の場合は、スカートの下から撮影するため、携帯のカメラの位置に気を付けてください。また、最近では、靴やカバンにカメラを仕込む人もいますが、パンツを撮影しようとして、明らかに不自然な動きになるため、気付きやすいといえます。

裸等の盗撮の場合は、まずは男女兼用のトイレ等は避けるということが大事です。また、インターネットで「小型カメラ(スパイカメラ)」と検索してみてください。ペン型、腕時計、置時計型、温度計型、火災報知型と様々な小型カメラがでてきます。もしトイレ等で、「あれ?これなんだろう?」と少しでも怪しいなと思ったら、その不自然怪しいものを移動したり、隠したりしたりしましょうね。

あと、意外な裏切り者である「女性盗撮師」にも要注意。女性が女性を盗撮し、その映像を高額で売る場合もあります。不自然な動きをしている女性には、近づかないのが無難といえます。

盗撮の一番怖いところは、一度、ネットに出回ったら回収がほぼ不可能というところ。みなさん、盗撮の被害に遭わないように自己対策をして、夏をエンジョイしましょう。

また、盗撮しようと思っていたそこのあなた。盗撮で捕まってしまうと、弁護士費用も高くなる場合もありますし、特に性犯罪には、世間は冷たいので、絶対にやめましょうね。先生の言うことは聞きましょう。

さて、モテる秘訣を教えてくれる師匠を探しに佐藤先生は旅にでます。では、また次のコラムで。


(文/弁護士・佐藤大和

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