冷蔵庫を買いに行ったのに… いま、家電量販店の「死亡遊戯」現象が凄いらしい

lee


家電量販店が「死亡遊戯」みたいになっている…。

その一言だけ聞いても何がなんだか分からないと思いますが、これは、しらべぇ編集部がシェアハウス生活に関する取材を進めるなかで出会った、最近シェアハウスから一人暮らしの家に引っ越しをしたという29歳の男性・Nさんが言っていた言葉です。「死亡遊戯」といえば、ブルース・リーが出演する1978年の香港映画。「塔を下から登って行き、各階に待ち構えている格闘家と対戦する」というこの映画と、家電量販店。いったい何が共通しているのでしょうか? Nさんは語ります。

「シェアハウスからの引っ越しだったので、一通り家電を購入する必要がありました。まず何より大事なのは冷蔵庫だろうと思い、物件が決まってすぐに某大手量販店に買いに行ったんです。適当なものを選び、お会計しようと思った時に、店員さんに言われました。『もしかして、お引越しですか?』って」

Nさんはこれに何気なく、「そうですよ」と答えたそうですが、冷蔵庫フロアの店員さんはこれを聞くとすぐに、「すみません、少々お待ちください」と言って別の男性店員を連れて来たとのこと。ここから、Nさん曰く“死亡遊戯”が始まります。

男性店員「お引越しとのことですが、インターネットの回線はお決まりですか?」

Nさんは、当面は持っていたWi‐Fiルーターで自宅でのネット環境は済ませようと思っていたそうですが、使いすぎると速度制限されてしまうことを説明されます。それまではシェアハウスのWi‐Fiを使っていたことから、そのような制限をされることはありませんでしたが、いざネットのスピードが遅くなっては困る…。

ということで、新居に回線を繋ぐことにしたそうです。すると、この決断を受けて男性店員はさらに提案します。

「もしよろしければ、Wi‐Fiルーターを当社グループの新しいものに変えてみてはいかがでしょうか? セットの料金にできるので、お得ですよ」

そうして、今度はルーター担当の女性店員が現れたそうです。女性店員から一通り月額の使用料などの説明を受け、「今日からすぐに新しいルーターが使える」と聞いたNさんは、「今日からすぐ使えるなら…」とルーターの機種を変更することも決めたそう。すると女性店員は、さらに提案を重ねてきます。

「お使いの携帯電話ですが、キャリアを変更なさいませんか? すべて当社のものでお使いいただくと、使用料がお得ですよ」(注:具体的な商品名や社名は伏せてあります)

Nさんは一瞬、「はい、じゃあ変えます」と言いそうになったとのことですが、ふと気づいたそうです。

(ちょっと待てよ…。おれは今日、冷蔵庫を買いに来たんだ…。冷蔵庫を買いに来たのに、なんでいまおれは「携帯を変えませんか?」と提案されてるんだ…? そしてそもそも、なんでいつの間にか冷蔵庫フロアから携帯電話フロアに移動してるんだ? 最初に担当してくれたあのかわいい冷蔵庫フロアのスタッフさんはどこに行ったんだ?)

こう思ったNさんは、「いや、携帯はめんどくさいんでいいです」と断ったそうです。

その後もNさんは、電子レンジやテレビを買いに行くたびに、「もしかしてお引越しですか?」と“死亡遊戯”の始まりとなる質問を受けるとのこと。もしかしたら、そのようにマニュアル化されているのかもしれませんね。

というわけで、シェアハウス取材のなかで、シェアハウス生活の実情よりも面白い「家電量販店の死亡遊戯現象」が聞けたので、そちらをお送りいたしました。ちなみに最近では、パソコンフロアに行くと、「どんなパソコンを探しているか?」ではなく、まず回線のことを聞かれるということも珍しくないそうです。

(文/しらべぇ編集部