【松澤千晶のアニメめくるめく世界】アニメの実写化で感じる嘘のリアリティの重要性

コラム

2014/07/30 12:00

こんにちは、フリーアナウンサーの松澤千晶です。私はアニメを見ることが大好きなのですが、何故アニメを見るのかと申しますと、“ファンタジーならではのリアリティ”を感じたいからだと思います。

要するに、漫画やアニメって作られた世界で、全て嘘なのですよね。ただ、その嘘の中に“嘘偽りない世界”があると言うか…。わかりやすく例えると、ディズニーのアニメ作品が良い例で、整えられた設定の中で唯一無二のキャラクターが織りなす物語は疑いの余地がありません。日本のアニメ作品でも、「ガンダム」や「エヴァンゲリオン」などに代表されるヒット作は、現実的にはあり得なくても、その作品の中のリアリティが高いものが多いのではないでしょうか。

gundam


 

■人気作の宿命?

そのような漫画やアニメの人気作においてよく行われるのが、“実写化”です。これには賛否両論がつきものですね。元の作品のファンからすると、実在人物に当てはめてしまう事で嘘のリアリティが崩れてしまう事もあり…所謂“イメージ”が壊れてしまうというものです。もちろん、そのイメージと一致するような素敵な実写化作品もありますので、一概に良い悪いとは言えませんが、好きな作品が実写化されるとなると、私も毎回ソワソワしてしまうものです。

個人的に、「のだめカンタービレ」や「HK 変態仮面」などは実写化する事で元の作品の魅力がより引き立てられたと思うので、現実に照らし合わせるのも素敵だな、とは思いました。実は私も音大でしたので、のだめカンタービレは試験の課題曲なんかにリアリティを感じて嬉しかったですね。実写化向きな設定かどうかという問題もあるのですけれど、ね。

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■アニメはただのおとぎ話なのか

実写化論議は尽きないのでこの辺りにして、アニメと現実のリンクについて感じたことをお話すると、アニメって現実では実現不可能なこと…つまり、空を飛んだり魔法を使ったりも嘘偽りなく出来るし、個人的には触れられない世界だからこそ愛おしいとも思うのです。そこからきちんと学びを得たり、元気をもらったりするからこそ、素晴らしいと思うのですよね。だから決して現実とは切り離したくはないというか、そこから得た何かを現実に生かしたいと私は思うのです。

ですから、実写化も(大人の事情はさておき)最初は誰かの「やってみたい!」という素直な気持ちから始まるのではないでしょうか。偉そうに何か言える立場ではないのですけれど、作品を見る前には非難したくないな…なんて。観ても納得がいかなかったら、それはもう仕方ありませんね。

■現実へのつながり

かの昔、想像可能なことは創造可能であると言った人がいましたが、まさにその通りで、近年では二足歩行ロボットからファンタジーに近いような様々な技術が生み出されています。鉄腕アトムも夢ではないのかも…? ひょっとしたら今後のアニメの中に、未来のヒントが隠されているのかもしれません。そのような希望を抱きながらアニメを見てみるのも良いのではないでしょうか。

そう考えると、私の好きな“百合”の関係もファンタジーではないはず…!? いえいえ、ファンタジーだからこそ魅力的なのでは…。う?ん、こうして一概には答えが出ないところが、やはりアニメの魅力ですね!

(余談ですが、『魔法少女まどか☆マギカ』は、主人公まどかとほむらの関係も良いのですが、友人さやかと杏子の関係も実に良いものです)

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(文/フリーアナウンサー・松澤千晶