年を追うごとに読めなくなる…5浪経験者に時系列で受験苦労話を語ってもらった

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みなさん、楽しい夏休みを過ごしていますか? お盆で田舎に帰ってゆっくり休んでいる人も多いかもしれませんね。そんななか、なんとなくTVを見ていると、こんなCMが流れてきたりします。「夏季集中講座! 受験生は夏が勝負!」。多くの人が経験したであろう受験。行きたい学校にどうしても合格したくて、浪人という選択をする人も毎年たくさんいます。浪人期間を終えると、合格したからこそ言える数々の苦労話も出てきますよね。

そこで今回は、本人のご希望で匿名になってしまいますが、なんと“5年”という浪人生活を耐え抜き、今年見事合格を勝ち取った23歳の女性・Mさんに、「ベテラン浪人生に聞く、今だから言える体験談」について取材を行いましたので、紹介していこうと思います。


 

■1年目

「予備校に入ったとき、1年目ではない浪人生(=多浪生)がすごく怖かったです。購買には多浪生の“ヌシ”と呼ばれる人たちがたまっていたし、喫煙所組はそこらのヤンキーより柄が悪いので驚きました。まさか自分が多浪生になっていくとは…」

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■2年目

「次は3度目の受験だから、形式にも慣れてるし、有利だろうと思ってましたが、出題形式が大幅に変わったんです。泣きそうになりました。

そして、予備校では変なジンクスが出回ってることに気付きました。『多浪生の作った食べ物を食べたら落ちる』『予備校で付き合ったカップルは女が受かって男が落ちる』など、よくわからない内容ばっかりでしたが、予備校生たちはなんとなく信じていました。バイトをしすぎてまともに予備校に通えなくなるという悪循環も発生。さすがに危機感を覚えました。」

■3年目

「前年の先生のクラスが嫌で変えてもらったら、頭がおかしくて有名な先生のクラスに飛ばされました…。街に買い物に行ったとき、店員さんからの『今、大学生なんですか~?』という質問に耐えられなくなったのはこの頃からです。また、このあたりから親戚の集まりにも顔を出しにくくなりました。家にいることですら、つらかったです…。

全然関係ないのですが、1浪目の生徒は先生にマジで恋しちゃうケースが多い、ということにも気付きましたね。もう、達観です。」

■4年目

「前年度の先生がクビになり、またクラスを変えることになりました。友人からの『今年はなんだか受かるような気がするよ!』という根拠のない励ましの声が耳タコになってきます。あと、いろんな人から貰ったお守りが溜まりすぎてることにも笑えてきます。もう、効果なんてなかったでしょうね…。でも、なぜか捨てられない…。

家にいると家族へのサービス精神がなぜか旺盛になって、結果、1人になったときに心が病みます。友達に『もう大学行かなくてもよくない?』って言われることも…。あと、仲良しの友達が結婚する…そして子供が生まれる…。もはや、栄養ドリンクだけが最高の友達です。

■5年目

「受験を失敗する度に通う美容室を変えていましたが、ここまでくると、何もかもどうでもよくなります。精神的に悟りを開いていたので、そのまますらっと合格。親は小躍りしてました。」

これはMさんのケースなので、浪人生全員がこういう体験をしているわけではないと思いますが、3年目あたりからやはり周囲の目が過度に気になってくるようです。家族や友人といった近い存在からの目は特に気になるようですね。

しかし、その苦難を乗り越えたMさんはいま、遅れを取り戻そうと勉強やアルバイトに一生懸命励みながら輝かしいキャンパスライフを送っています。「大変でしたが、浪人生活に一切後悔はありません」と清々しい顔で語るMさん。筆者はその顔を見て、諦めないことの大切さを改めて実感しました。

(取材・文/しらべぇ編集部・八木彩香