「元不良」の肩書が評価されることに疑問もつ人56.5%「真面目に生きて損」
大人になってかつての同級生に会うと、昔はワルで有名だった人が真面目なサラリーマンになっていて、「お前も丸くなったな」なんて会話が飛び交うことは珍しくありません。また、同じ会社で勤める同僚が実は昔はバリバリの不良だったなんて話が出ると、「不良だった人が変わったなんてすごいね」と評価されるというのも時折見る光景です。
しかし、よくよく考えてみると、「昔は◯◯だった」という会話で評価されるのは、「元不良」な人ばかりな気がしませんか? 気になったしらべぇ編集部では、20代~60代の男女1500人に、「元不良という肩書が評価されることに疑問を感じますか?」というアンケートを実施しました。
その結果、全体の56.5%の人が「疑問を感じる」と回答する結果になりました。
さらに細かくアンケート結果を見たところ、特に疑問を感じていたのが年収300万円以下の20代~40代の男性層です。実に70.5%もの人たちが「疑問を感じる」と回答しています。そこで、この層の男性たちから寄せられた自由回答をいくつか紹介していきましょう。
「ずっと真面目にやってきた人間よりも元不良の方が贔屓されるのが納得できない」(20代男性)
「昔は喧嘩やカツアゲしてました → 今はやめましたって、当たり前のことがもてはやされる意味が分からない」(40代男性)
「昔から真面目でしたと言っても凄いと言われないのに、昔は不良でしたって言うと凄いというのが謎」(20代男性)
真面目に青春をおくった人からすると、昔から真面目にやってきたことよりも不良だったことのほうが評価される風潮に嫌気がさしているようです。
「元不良というだけで女性社員が食いついていくのが理解できない」(20代男性)
「運動部で学生時代に市内大会で優勝したと言うより、元不良で盗んだバイクで走ってたという方がカッコイイといわれることに納得が出来ない」(20代男性)
「同窓会とかで元不良の奴が話題の中心みたいになるあの謎空気」(30代男性)
昔はバリバリのワルでしたってだけでカッコよく思われるのは何故なのでしょうか…。確かに、学生時代成績が常にトップでしたというよりも、元不良とか元暴走族の方がモテる印象です。
「あいつは元不良なのにあそこまでやっているんだから、お前はもっとやらなきゃと言われることが許せない」(30代男性)
「昔暴走族だった人が社長になったというと『凄い!』とか言われる風潮が全く理解できない」(30代男性)
「元不良はやっぱり勢いが違うとか、一体なんの根拠ですか?」(20代男性)
特に疑問を感じると回答した年収300万円以下の20代~40代の男性からは、かなり辛辣な言葉の数々が寄せられた印象でした。特に一番印象的だった回答がこちら。
「元不良というだけで美談にされるけど、だったら真面目に生きてきたことが馬鹿みたい」(30代男性)
今回のアンケートではこのように、元不良の人への評価を見たうえで、真面目に生きてきたことが損…と感じている人が少なからずいることも判明した次第です。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年8月15日(金)~8月19日(火)
対象:全国20代~60代 男女ユーザー計1500名
(文/しらべぇ編集部・常時系)