Twitterで可視化されただけ?80~90年代にもあったテレビへの細かすぎる意見5選

2014/09/09 15:00

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作家・ライターのやきそばかおるです。ツイッターの投稿の中でも多い内容のひとつが、テレビ番組に関するもの。しかし、テレビへの意見が見られるのはネットだけではありません。新聞の投稿欄にも掲載されています。ネットが普及するずっと前から、かなり細かい意見が寄せられていました。今回は、私が調べたものから5つを紹介します。(※一部抜粋)


 

■主役は水野晴郎ではない

【金曜ロードショー あぶない刑事(1989年 日本テレビ)】

「解説コーナーのゲストに舘ひろしと柴田恭兵を招いていて楽しかったが、解説の水野晴郎が大声で笑ったり、大げさな動作で見苦しかった。ほどほどにしてもらいたい。(女性)」

投稿者は「水野晴郎アレルギー」なのかもしれない。

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■それは信州じゃなくて山梨だ

【情報番組「追跡」(1991年 日本テレビ)】

「『信州で秋を見ッけた』と題した特集だったが、紹介された施設の半分以上は山梨県のものだった。改めて信州の美術館の紹介をしてほしい。(女性)」

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■家康の部屋の世界地図が間違っている

【大河ドラマ「徳川家康」(1983年 NHK総合)】

「信長の部屋の屏風の世界地図に、現在とほぼ同様に六陸が描かれていました。この時代にはまだオーストラリアの存在はわかっていなかったはず。当時あのような地図があり、信長は持っていたのでしょうか?(女性)

おそらくこちらの投稿者は歴史に相当詳しく、気になって仕方がなかったのだろう。この件に関して当時のNHKの「徳川家康」の担当者が丁寧に回答を寄せていた。

「信長遺愛の屏風と史書にある品が福井県の浄得寺にあり、番組の屏風はその写真を参考に作りました。当時、オーストラリアの存在はご指摘のとおり分かっておらず、北極 南極のあたりは想像で描かれています。ドラマの画面でオーストラリアらしく見えたのは南極あたりに描かれた島と思われます。」

細かい質問には細かい回答を返していた。

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■カットの仕方が不満

【日曜洋画劇場「機動戦士ガンダム」(1982年 テレビ朝日)】

「テレビ朝日で放送された映画『機動戦士ガンダム』はカットの仕方が不満でした。戦闘だけを見せ場にし、乗務員達の日常生活の部分をカットしたことです。この部分は乗務員ひとりひとりの行動を通じて各人の性格が描かれるドラマとして大切なところです。カットされてガンダムの魅力も半減しました。話の筋には影響しないかもしれませんが、ドラマを大事にし、なるべくノーカットでお願いしたいです。(高校生※女子)」

投稿者の「ガンダム愛」が激しい。特にビデオが普及する前は、このような願いは切実だったようだ。同様にアニメ映画が放送された場合、「もっと早い時間に放送してほしい」というものもチラホラあった。

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■ムチを使うのは良くない

【「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」(1992年 日本テレビ)】

「最初は笑って見てましたが、途中からムチを使う拷問のようなことをやっていて笑えなくなりました。あれは良くない。正月は私たちも幼い子どもも夜の番組を見ています。そんなことで笑いを得るのではなく、正月らしい笑いが出る内容のほうがよいのではないでしょうか?(中学生※女子)」

おそらく、投稿者はポール牧、チャンバラトリオあたりの人間性クイズを観たのではないかと思われる。(←私も、なぜ覚えてるんだ)

■ツイッターでの傾向

ちなみに、最近の投稿欄はというと真面目なものが多い(←それはそれでイイのだが)。そこで、新聞ではなくツイッターでみられる傾向をみていこう。

●サッカー中継でのカメラワークが悪い

中には「Aのテレビ局はカメラワークはうまいが、Bの局はカメラが全く追いついていないことが多くて最悪」という具体的な意見もみられる。また、同様の傾向は音楽番組でもよくみられる。人数の多いアイドグループだと、全てのカットをキッチリと撮らないといけないから大変。

●NHKニュースのトップニュースの項目が気に入らない

トップニュースがスポーツの話題だと嫌がる人は多いようで、「もっと他にトップにもってくるニュースがあっただろ」的な意見が出る。

●女優のフケ具合が足りない

たまにある意見。若手人気女優が20~60歳の生涯を一人で演じないといけないような時、「60歳には見えない。フケ具合が足りない」という旨の意見があがっていることがある。そっとしておいてあげようよ…。

他にも色々とあるが、私のお気に入りは、昔「はぐれ刑事純情派」(テレビ朝日)について寄せられていた、「主人公の行きつけの飲み屋さんの場面が出てくるが、いつも客がいないのは変だ」というもの。眞野あずさの経営努力としかいいようがない。

(文/やきそばかおる

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