「仕事はやりがいが一番」と考える割合が40代以上でグッと上がる深い理由

2014/09/13 15:00

yarigai

転職サイトや求人誌を眺めていると、仕事内容の説明として「やりがいのある仕事です!」という文言をよく見かけますよね。確かに、仕事に「やりがい」があることにこしたことはありません。前向きに仕事に取り組めたほうが、日々が充実することは間違いないですからね。

ただ、仕事を選ぶときに考慮する要素は決して「やりがい」だけではないこともまた事実。他にも「給料」「勤務時間」「仕事内容」など、さまざまな要素を総合的に判断して私たちは仕事を選んでいます。


 

■「仕事はやりがいが一番」と答えたのは64.7%

キャリア選択のなかで「やりがい」はどれだけ重視されているでしょうか。しらべぇ編集部による1500人を対象にした調査によると、「仕事はやりがいが最も重要である」と答えた人の割合は64.7%でした。

さきほど挙げたように、「給料」「勤務時間」など現実的な要素も仕事選びでは重視されることを考えれば、高い数値と言えるのではないでしょうか。

さらに興味深かったのは、世代別に見た結果です。20・30代の若い層に比べ、40代を境に、年配の方々のほうが仕事においてやりがいを重視する人が圧倒的に多かったのです。
※世代別数字‐20代:53.7%、30代:56.3%、40代:69.0%、50代:68.0%、60代:76.3%

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■「やりがい」は主観的だから重視される?

「やりがい」が仕事選びにおいて最も重視されるのはなぜでしょうか? ある50代の男性は、以下のように答えます。

「年功序列で給与があがり、休みも取りやすくなったいま、自分の仕事でもっとも足りないものはやりがいです。やりがいだけがありません。燃え尽きた感覚になることもある」

また、60代の男性からはこんな意見をいただきました。

「もともとマスコミに入りたかった私にとって、新卒で入ったいまの会社はまったく興味が持てない事業内容だった。しかし、上司に言われるままに仕事をこなしていると、そのうちに大きなやりがいを見出せる仕事を見つけられるようになった。それがあったからこそ、今まで仕事が続いた」

このおふたりの発言からわかるのは、「やりがい」が持つ主観性と多様性です。「給料」「勤務時間」など、客観的で比較可能な要素と違い、「やりがい」は個々の思考やがんばり次第で仕事のなかで発見できるものです。そのため「やりがい」はいくらでも作り出せ、自らを鼓舞させることができるのです。

自分の意思では変わらない給与や勤務時間よりも、考え方次第で仕事のモチベーションを高めることができる「やりがい」。長い仕事生活を経験してきた多くの年配の方々、つまり人生の先輩たちが重要視するのは当然なのかもしれません。

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間: 2014年8月15日(金)~8月19日(火)
対象:全国20代~60代 男女ユーザー計1500名

(文/しらべぇ編集部


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