【松澤千晶のアニメめくるめく世界】アニメは旅、旅はアニメ、アニメはアニメ

2014/10/01 17:00


こんにちは、フリーアナウンサーの松澤千晶です。私はアニメを見ることが大好きなのですが、それとは全く別に、旅行も大好きです。まとまったお休みができるたびに、あわよくば何処かへ行きたいと常に旅行を試みています。

前回は「無機物BL」という、馴染みの無い方にとっては少し難易度の高いお話をしてしまったようなので、今回は普通のコラムっぽいものを書いてみようと思います。

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■人は何故、旅に出るのか。

これは昔から疑問に思っていました。別に旅行なんてしなくても生きていけるし、困りませんよね?時間もお金もかかるし、帰ってきて妙に疲れますよね?

それでも人は、知らないものを知るために、見たいものを見るために、いろいろな土地へ出かけます。それはときに現実逃避であったり、または癒しであったり…これって私にとってはアニメに似ているなと、ふと感じたのです。

アニメも本来ならば、ただの娯楽で、エンターテイメント。生活に必要ありません。でも、そこに癒しがあったり、学びがあったり、得るものがあって、必要性を感じるから接したいと思うのです。

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■非日常から学ぶもの

日常と非日常はいつも隣り合わせです。特に海外旅行は非日常感があって、とても楽しいですよね。

ヨーロッパへ行くといつも、街中に文化や芸術が溢れていて素敵だなと思いますが、現地の人々にとってはそれが当たり前。

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夏休み旅行の定番ハワイへ行くと、その楽園らしさに何とも言えない心地良さを感じますが、いざ住んでみたらそれが当たり前になって、ありがたみは感じないかもしれません。

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要するに、自分たちと違う世界だから、憧れを抱いたり、感激したりしてしまうのかなと。そういった非日常の世界からしたら、私たちの日常こそ非日常だったりしますし、日本へ来て感動している外国人の方々も多く見かけます。

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また、私たち日本人にとって国内旅行は、いつもと違った知らない日本を教えてくれて、魅力を再発見できる日常であり、非日常でもあります。

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■アニメは実態のない旅のようなもの

場所が遠いけれど行きたいところは、長いけれど見たいアニメのようで、何度でも行きたいところは、何度でも見たいアニメのようなもの。今まで興味はなかったけれど、行ってみたら楽しかったところは、見てみたら面白かったアニメのよう…

何でもプロレスに例える長州小力さんのようになってしまいましたが、私がアニメを見る理由はこんなところです。それはきっと、ドラマでも映画でも、同じことだと思います。

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■次元を超えた旅人になりたい。

旅は、良いものですね。いろいろな出会いがあるから。いろいろなことを教えてくれるから。帰りたくないけれど、帰らないといけない、帰るところがある幸せを教えてくれるのです。

アニメ好きな方は、画面の中へ入りたい、二次元へ行きたいとよく言われますが、それは今の立派な現実があるからそう思えるのでしょう。仮にどんなに辛い現実でも、きっとそうだと思います。

夢の世界は、現実を生きるための滋養である…この夏のいくつかの旅行を通して、私はそう実感しました。生きていると辛い事もあるかもしれませんが、これからも現実を頑張りましょう!


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(文/フリーアナウンサー・松澤千晶

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