「野球好き」「プロレス好き」に共通する国民の34.2%が感じる違和感とは?
プロ野球球団の広島東洋カープを応援する女性たちのことを指す「カープ女子」に代表されるように、以前は男性ファンばかりだったスポーツにおいて、最近では女性ファンの姿が目立つようになってきました。
それはプロレスも例外ではなく、世代交代が進み若いレスラーが台頭するようになった今、試合会場には若い女性があきらかに増えています。
かつて、野球やプロレスを好む人たちを「男くさい」「暑苦しい」と指摘する声が一部ありました。プロレスの話しを始めるとついつい熱くなったり、なにかを伝えるときにすぐにプロ野球のエピソードを使う人がいることがその原因でしょうか。
こうした「プロレス好き」「野球好き」の振る舞いに対して、ある疑念を持っている人たちがいます。以下の調査結果をご覧下さい。
【質問】
物事を野球かプロレスで例える人は、例え話を話すこと自体が目的になっているように感じますか?
・感じる:34.2%
・感じない:65.8%
このように、国民の3人に1人以上が野球やプロレスで例える人に違和感を抱いていたのです。
■「老化のあらわれ」「知らないのに話してくるのは不誠実」という声
回答者の一部に、その理由を伺ってみました。どうやら、「野球好き」や「プロレス好き」との具体的なエピソードが、彼らをこのような考えに至らせたようです。
「1998年に優勝した横浜ベイスターズの『マシンガン打線』のエピソードをいつも話す知人がいる。まず、たとえが古い。自分がハマっていたときの話しばかりするのはたとえ話しをする上でどうかと思うし、新しい話しができないのは老化のあらわれだと思う」(30代・男性)
「プロ野球好きのあいだでは昔の外国人選手の名前を出すことでウケる雰囲気があるらしい。よく『巨人のクロマティが当時〜』などと昔の外国人選手のエピソードを出す先輩がいるが、そういう話しを始めると大抵まわりの誰かが『いたね〜!懐かしい!』と言って、それ以降はプロ野球のネタに話題が逸れていく。あれ、わざとやってるとしか思えない」(30代・男性)
「プロレスど素人の私にむかって『小橋がそのときなんて言ったかわかる?』と聞いてきた先輩がいる。『知らない』と答えたら『なんであの名シーンを知らないんだ!説明すると〜』と言って長い長い一方的な解説を聞かされた。ああいうのは自分で話していて気持ちがいいのだろう」(20代・女性)
「お互いがプロレスに興味を持っており、なおかつ知識も共有しているならまだしも、ほとんどプロレスについて無知な自分に対してもプロレスの話しを続ける人はもはや知識自慢にしか見えない。自分本位の話しをしていて不誠実だと思う」(30代・男性)
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■女性ファンの増加が「野球好き」「プロレス好き」のイメージを変える?
回答者の多くは、プロレスや野球のたとえをする人に対して「自分の趣味の話をしたいだけなのではないか」と疑念を抱くようです。たしかに、野球やプロレスに限らず自分が好きな対象については熱く語りすぎてしまうことは少なくありませんよね。
とはいえ、冒頭で言及したようにこれらのスポーツは現在急激に女性ファンが増えています。それに伴い、これらスポーツのファンに対するイメージは今後大きく変化していく可能性があるでしょう。仮に数年後、同じ質問で調査を行った場合、まったく違った結果を得られるかもしれません。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年9月19日(金)~9月22日(月)
対象:全国20代~60代の男女計1500名
※画像は、「プロレスリング・ノア」の公式サイトのスクリーンショットです
(文/しらべぇ編集部)