「1日3件以上」予定がある人は「バーチカル」がオススメ! 最強の手帳選び術

2014/10/04 09:00

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いささか気が早いようにも感じるが、近ごろ「来年の手帳選び」が旬を迎えるのがこの季節。各社から一斉に2015年版の新商品が出揃うためだ。

スマホの世帯普及率が54.7%(内閣府消費動向調査/2014年3月調べ)まで増加し、スケジュール管理はスマホのカレンダーアプリで済ませている人が多いと思われがちだが、日本能率協会の発表によると、意外にもアナログの手帳が健闘しているらしい。

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手帳をメインで使う人は、スマホ派の約2倍。スマホ+パソコン+携帯とデジタル系をすべて足し上げても、手帳+カレンダーのアナログ派には及ばないようだ。

根強い人気を集めるアナログ手帳の魅力と「手帳選びのポイント」について、2014年のグッドデザイン賞も受賞した「ジブン手帳」の生みの親であり、コピーライターの佐久間英彰さんに話を聞いた。

ちなみに佐久間さんは、テレビ東京系列「TVチャンピオン」の第2回「文具通選手権」で準優勝という経歴を持つ。


Q.紙の手帳が、デジタルより優れている点は何ですか?

佐久間:「スピード感」と「俯瞰性の良さ」の2点です。

試しに、スマホの画面ロックを解除してカレンダーアプリを立ち上げ、予定を入力してみてください。予定を入力完了するまでに何回画面をタッチしましたか? でも、紙の手帳なら開いてめくって書き込むだけ。日々のビジネスにおいて、このスピードの差は大きい

また、携帯でスケジュール確認をする時に、ちいさな画面では全体を俯瞰することは難しい。もちろんパソコンのデスクトップなら俯瞰性がありますが、スマホでチェックするのが大半ですよね。また手を動かしているので、記憶の定着がしやすいこともあると思います。


Q.デジタルだと「検索しやすい」というメリットもありますが?

佐久間:確かにデジタルは検索性が高く、とくに「evernote」のようなサービスは便利です。僕も仕事のネタなどを見つけるとクリップしていますが、もう一度探したい時に「どんなキーワードで検索すればいいか」を思い出せないこともある。情報を保存したこと自体忘れてしまうことも。使われない情報は死んだも同然です。

紙の手帳だったら、しかるべきページに「キーワードだけ」書き留めておけば、必要に応じてそのページを見るだけで思い出せます。忘れていた情報もついでに目に入るし、そのキーワードを元にネット検索すれば具体的な内容も見られます。デジタルとアナログとそれぞれ良い点を併用することが大切なのかもしれません。


Q.アナログ手帳は根強い人気ですね。

佐久間:2007年に、消せるボールペン「フリクションボール」が発売されたのも理由のひとつ、という説があります。鉛筆よりハッキリ見えるボールペンで書きたいが、予定はつねに変わるもの。新しい発明が需要を掘り起こした、とも言えるでしょうか。


Q.今年も各社の新商品が出揃いましたが、「手帳選びのポイント」は?

佐久間:じつは、「どんな人にもコレ1冊」という手帳は、ないんです。目的やライフスタイルによってピッタリの手帳は異なりますし、同じ人でもライフステージが変わると必要な手帳が変わったりする。という前提の上でですが…


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■せっかちな人→スマホカレンダーはNG

スマホカレンダーへの入力は時間がかかってイライラすると思うので、デジタル手帳は向かないタイプ。アナログ手帳から好みを探すとよいでしょう。


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■  1日の用事が「3件未満」で、予定だけメモる人→「マンスリー」タイプ

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手帳は、予定=ビフォーと行動管理=アフターを管理することができますが、予定しか書かない人、しかもそれがおおむね3件以下なら、1ヶ月が一覧できる「マンスリー表示」だけの薄いタイプがオススメです。


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■  1日「3件以上」用事があり、予定と行動管理を書きたい人→「バーチカル」タイプ

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ビジネスマンの多くは1日3件くらい予定が入ると思いますが、そういう方には「バーチカル」タイプが使いやすいと思います。

時間軸があるので時間管理しやすく、また用事と用事の間のスキマ時間が見やすいのもポイント。「ジブン手帳」はこのスタイルです。


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■  行動結果をたくさん書いて、日記のように使いたい人→「1日1ページ」タイプ

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「1日を自由に管理したい」「日記のようにいろんなことを書き込みたい」という人には、糸井重里さんがつくった「ほぼ日手帳」のような、1日が1ページになったデザインの手帳がオススメ。

昨今は、なかなかしっくりくるものが見つけられず、毎年のように手帳を変える「手帳難民」という言葉も生まれているそうだ。

「“情報”といってもさまざまな種類があり、それぞれに適切な“置き場所”があります。自分のライフスタイルを見返してみて、それらがうまく整理できそうな手帳を探してください」と佐久間さんは語る。

来年の手帳を選ぶ、その前にまず今の生活を振り返ってみるのが、最良の手帳と出会う近道かもしれない。

(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

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