【コラム】現役美容師が聞いた「う、うん…」と頷く事しかできなかった暗黒恋愛話
皆さんこんにちわ。美容師の「木村直人」です。なんか巷では「恋愛コラム」なるものが盛り上がってますね。ちなみに僕もリア充です。
ま、齢36で結婚もしておらず、結婚していない理由としましては、信じてもらえませんが「絶賛貯金中」です。毎月貯まっていくのがとても楽しいです。今更気づくとは「付き合ってはいけない3B」と世間に言われても仕方ないですよね。ま、んでも粛々と励んでいます。
さて、そんな「巷で流行っている恋愛コラム」。僕は読むといつも…「???」となってしまうことが多いのです。「なんか…クリーンじゃないか…?」と…。
「美容室」というものは日々いろんな方が訪れ、色んな話をしていきます。髪を触られながら、「彼氏がさぁ~」なんて話もしばしばです。
「美容師がなぜこういうコラムを書かなかったのか?」
というのも今気づいたわけなんですが、そういった話を聞いた時に適切に返せない、「う、うん…。」という返事しか出来ないのが接客業というやつですよね。今回は、印象に残っているお話からその時には言えなかった心境などもなぞらえてお話してみましょう。
【女性編】
●「家に帰ったら他の女」
これってよく聞きがちで、僕は経験がないので「本当にそんなのあるの?w」みたいな感じに思うわけなんですが、本当にあるみたいなんですよね。
なんですが、その女性の凄い所は…「確証を掴んでいてその現場を動画で撮る」といった離れ業をやってのけており、その動画を見せられた時には正に…「う、うん…」というリアクションしかできなかった僕のリアクションスキルを呪います。
動画を回しながら部屋に踏み込み、「何やってるの?」と彼に問い、裸の女性と「お、お前…出張じゃなかったの…」と小さくいう彼との模様を見た時に男としてリアクションとれませんよね。
その後「お別れ」したそうです。ま、当たり前でしょうね。メンズ、ご愁傷様です。
●同じ社内で複数人
これも、「嘘だろ…」と思ってしまうんですが、20数人の社内の中で「複数人と」なんて「スーパーG難度」リ・ジョンソン級の業をやってのけるメンズいるんですよね。「内村航平かよ…」と思うレベルで世界大会に解き放っていい日本代表ですよね。
しかも、女性側はわかってても付き合い続けるなど、最早「十字を切って祈りたい」というほかありません。て、いうか同時進行系も普通に存在するものなんですね。
ちなみにその時も、「う、うん…」と言うほかありませんが、それが接客業というものです。
●毎回「縛る」
最早その時点で「う、うん…」なんですが、そういった性癖系も多いですよね。
その方は悪気なく話されていたので、なんの気もないと言いますか、最早麻痺している状態なんでしょうが、そういった経験のない僕は答えようがないですよね。
「なんか~、始まる前に準備が40分あって~んで、毎回縛るんですよ。んで、終わるじゃないですか~。それを優しく外してくれるんですよね。そういう所が好き。」
………。しかも、大体始まりから終わりまでで3時間ほどかかるそうなんですよね…。そういう所を真顔で話されている僕の心境、分かりますか?
「皆さんこんばんわ。お仕事中すいませんが死んでください」
そう、「ウタ」ですね。ssレートの喰種です。20区いっちゃうぞ。僕も。
関連記事:【美容師コラム】坊主ヘアーだろうが8000円だよ…坊主ヘアー扱いの難しさ
【男性編】
●「彼氏はいないと言ってるのにFacebookであげている料理写真はなぜか2人分」
今度は男性側の話ですね。
お付き合いしようと思っている女性がいて、その方自体は「彼氏がいない」と言ってるらしいのですが、何故かFacebook上の料理写真は「いつも2人分」らしいんですよね。しかも料理上手、皿なんて相当煌びやかなものみたいなんですよね。
そういった背景から問いただした所、「元カレ」らしいんですよ。んで、未だ「元カレの家の鍵を持っている状態」らしいんですよね。んでもその男性と付き合う時には「返すつもりだ。」と言っていたらしいのですが、僕は…
「う、うん…」としか返せないですよね。(て、てか、そのままスライディングするつもりなのでは、と…)
僕はその段階ではまずお付き合いするのは無理です。当然その場では言えませんでしたが…ある漫画を思い出しました。「ある日宇宙から右手に舞い降りて来たミギー」、そう「寄生獣」ですね。バックリいかれない様にご注意ください。
●「婚約指輪は返したくない」
これも男性編ですね。
婚約指輪というものは男性が死ぬ気で想い込めたものですよね。それを送った後にあえなく「破談」という事ももちろんあろうかと思いますが、法令上「破談したら婚約指輪の返還請求」ができますよね。
その男性は返還を求めたわけなんですが、女性から「返したくない」と言われたらしいんですよね。その理由が、「思い出にしたい」らしいんですよ。
は、はぁ…。お、思い出…。「う、うん…」としか返せないのが接客業ですよね。
しかも返してもらうのに数ヶ月かかったそうです。その間には女性側のSNS上で他の男性と浮かれている様を横目に…なんというおいたわしさ。
「ガラスのメモリーズ」でも歌ってあげたくなりました。そう「TUBE」ですね。んでも夏じゃなかったみたいです。ちなみにその返してもらった指輪を大黒屋に売ったら、「3万円」だったそうです。
アーメン。
「いかがでしたか?」美容室では日々色んな人生を歩まれている方が来店され様々なお話をされてゆきます。その人生模様を辿りながら髪型に表現し、また送り出す。その作業を日々繰り返しながら人間力高めているわけなんですが、段々と許容範囲の広がりを感じている30代中盤です。
うっかりその様な事にならないよう戒めていきたいところなんですが、とりあえずまずは僕にもそういった所はないか?日々探りながら歩んでいきたいものです。
これはほんの一部…またリアクションあれば続きも書いてみたいと思います。そういう話を是非聞いてもらいたい!という方は、割と許容範囲広めなので是非サロンにお越しください。
それでは皆さんお幸せに…
(文/美容師・木村直人)