諦めの境地です…「山崎」と書いてヤマサキさんに、苗字あるあるを聞いてみた
この日本には数え切れないほどの苗字があり、それぞれの苗字の人にそれぞれの“あるある”が存在していると思いますが、今回は、なかでも最も特有といえる“あるある”や経験を持つ苗字の男性にインタビューしました。関西出身、東京在住の34歳男性、山崎さんです。
これ、重要ですが、やま“ざき”さんではありません。やま“さき”さんです。(以下、「」内は全てヤマサキさんの発言です)
■12歳の衝撃
「小学校6年の時、母親に言われました。『あなた、自分がヤマサキだってちゃんと分かってる?』と。なぜ突然そんなことを言ってきたのか分かりませんが、これは衝撃でした。学校では先生からもクラスメートからも“ヤマザキ”と呼ばれ、なかには“ザッキー”とザキの部分をフィーチャーして呼ぶ友達もいたので、自分はヤマザキだと思ってたんです。
もちろん、母は電話などで『ヤマサキです』って出るので、まぁどっちでもいいのかなって。でも、まさかヤマサキが正式だとは思わず、もう後の祭り。いまでも幼馴染はみんなヤマザキって呼んできます」
ヤマサキさんは3人兄弟の長男なので、この出来事を受け、お母さんは弟さん妹さんに「私たちはヤマサキよ!」と教えていたそうです。小学校1年生の時にしっかりと先生が“ヤマサキ認識”をしていれば…と思いそうなところですが、話はそう単純ではないそう。
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■基本、諦めて生きている
「前職では広報を担当していた時期があったので、日々いろんな初対面の人に会ってきたのですが、名刺交換の時に『初めまして、ヤマサキです』ってはっきり言っても、5分後にはみなさん『ヤマザキさんは…』って言うんですよね。なぜ勝手に変換されるのか、謎です…。
あと、“ヤマサキあるある”としては、『すみません、メールが届かないのですが…』という電話がよくかかってくることが挙げられます。もう、食い気味で『あ、ZじゃなくてSです。ヤマサキなんです。すみません』って指摘できるようになりますね。いまの職場では、YAMAだけでアドレスを設定させてもらってます。もう、諦めの境地ですよ」
苗字のことで謝らないといけないなんて…。苦労がうかがえますね。
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■ヤマザキと言ってしまう人に罪はない
「仕方ないんですよね、ヤマザキって呼ばれるのは。僕ですら、山崎邦正さん(現・月亭方正、苗字はヤマサキ)のことはヤマザキホウセイだとずっと思ってましたから。ヤマザキと呼んでくる人には、1ミクロンの罪もないと思ってます」
しらべぇ編集部では、このヤマサキさんの言葉を受けて、全国の成人男女1500人を対象に以下のようなアンケートを実施してみました。(調査方法:インターネットリサーチ「Qzoo」、期間:2014年9月19日(金)~9月22日(月)、対象:全国20代~60代の男女計1500名)
【山崎(ヤマサキ)さんを、「ヤマザキさん」と呼んでしまう人には、1ミクロンも罪はないと思いますか?】
・そう思う:63.0%
・そう思わない:37.0%
このように、およそ4割の人はしっかりと“ヤマサキ確認”をするべきと考えているようです。世論としては、決してヤマサキさんだけが重荷を背負う必要はないとされていると言えそうです。
今回、意を決して世のヤマサキさんたちの苦労を代弁してくれたヤマサキさん。現在の悩みは、交際中の恋人が自分のことをヤマサキだとしっかり認識しているのかどうか分からない、ということなのだそうです。
(文/しらべぇ編集部)