なるほど!な指摘も…『逃走中』の未来設定なドラマ部分は必要なのか?調査
フジテレビで定期的に放送されるスペシャル番組『逃走中』。旬な出演者たちが“ハンター”と呼ばれる黒ずくめの追手に捕まらないように逃げる、という鬼ごっこのようなシンプルな番組ですが、ゲーム途中に課される複数のミッションや出演者それぞれの性格が出る言動が内容を盛り上げ、人気番組となっています。
そんな同番組において、ある時期から結構な時間をかけて流されるようになったのが、“ドラマ部分”です。「逃走中」のゲームは、「クロノス社」という未来(西暦2900年頃)の巨大企業が開催しているという設定のもと、人間ドラマや陰謀劇が繰り広げられるこのドラマ部分。“ハンター”も、「クロノス社」が開発したアンドロイドという設定になっています。
このドラマ部分には、主に高知東生さんが“ゲームマスター”としてレギュラーで登場し、そのほかには森口瑤子さん、津田寛治さん、足立梨花さん、駿河太郎さんといった人気ドラマ・映画にも出演する多くの人気俳優たちが脇をかためています。豪華ですね。
しかし、そもそもの疑問として、このドラマ部分、必要なんでしょうか?
ゲームに参加する出演者たちは、特にドラマ設定のことなど気にせずに参加しているため、奔放な言動をします。しかし、ドラマ部分が結構な時間をかけて番組のタイムテーブルを占めるため、放送でカットされてしまっている箇所はたくさんあることでしょう。
そこで今回、アンケートサイト「マインドソナー」を使い、「『逃走中』が好きだ」という質問に「はい」と答えた129人のユーザーを対象に、「『逃走中』の番組の合間に挿入されるドラマストーリー部分(高知東生さんらが出演)は、必要だと思いますか?」という質問をぶつけてみました。(調査期間:2014年10月12日~10月14日)
結果は、以下の通りです
・必要だと思う:49.6%
・必要ないと思う:50.4%
このように、僅差ではありますが、“必要ない派”が上回る結果となっています。ではさらに、それぞれの立場の声も紹介しましょう。
【必要ある派】
「ドラマストーリーがあったほうが、単調にならないと思うから」
「なんとなく。番組の邪魔はしてないし、お金をかけて番組を作っているように感じられます」
「よーく見ると、意外とあの部分のストーリーも面白い」
【必要ない派】
「本当にいらないと前から思ってる。あのドラマ流すなら、捕まった人たちの敗者の声をもっと流してほしい」
「最近になって『逃走中』のファンになりましたが、最初あのドラマ部分を観たときはコントかと思った」
「番組を初期から観ているので、あのSFっぽいストーリーが後から付け加えられたものだってことを分かっちゃってる。だから、何度観てもダサく感じる。でも、番組自体はとても面白いから、絶対になくすべきとまでは思わない」
また、こんな声も聞かれました。
「番組に特有の世界観があるのはいいことだと思う。それをあのドラマが担うことで、番組グッズとかイベントを作りやすくなるはず。そういう狙いがあってドラマ部分を放送してるんだと思う。ただ、ひとりの視聴者としては、本当にいらない」
“世界観”という指摘は鋭いですね。たしかに、『逃走中』と聞くと、曖昧だけど同じような番組イメージを持つ人が多そうです。そのようなことも考えて作られているのだとすれば、今後ドラマ部分を見る目も少し変わるかもしれませんね。
※画像は「逃走中 ‐ フジテレビ」のスクリーンショットです
(文/しらべぇ編集部)