ゆるキャラ「オカザえもん」推薦!なんでもありご当地グルメ「岡崎まぜめん」の謎
徳川家康・生誕の地、というよりは、最近ではキモかわゆるキャラ「オカザえもん」の街として紹介したほうがウケがいいと噂の愛知県岡崎市。2016年に市制100周年を迎えるため、さまざまなイベントが立ち上がっています。
そのひとつとも言えるのが、新・ご当地グルメ「岡崎まぜめん」。さまざまなジャンルと人が「まざりあい」ながら、岡崎の魅力を全国に発信していきたいという願いを込めたということですが、その自由度、懐の深さは他のご当地グルメの比ではありません!(と、地元出身ライターに胸を張らせてください)
その定義は、8か条に及びます。
一、八丁味噌を使用
二、なたね油赤水を使用
三、汁なしである
四、麺料理である
五、ちゃんとまぜる
六、自分オリジナルの食べ方を見つける
七、まぜめんを食べ歩こう
八、まぜ友を増やそう
味のポイントとなるのは、やはり八丁味噌。1901年から宮内庁御用達という色の濃い豆味噌です。濃いめの味なので、麺や具材と混ぜて食べるのにぴったり。さらに、なたね油赤水というのも、かつて国内有数の菜種の産地であった岡崎市内で、現在も製造されているメーカーのものです。
しかし、第三条「麺料理である」という点に注目。なんと、和洋中問わず、麺ならなんでもOKなのです。ラーメン、パスタ、うどん、そば、フォー、何でもあり。現在公式サイトには、和風系10店、洋風系7店、中華系12店、創作系3店の、合計32店が紹介されています。
上記の8か条さえ守っていれば参加できるため、見た目も味も千差万別。むしろ、見た目の統一感はなさすぎて、本当にご当地グルメとして機能するのかどうかも怪しいレベルなのです。
中でもずば抜けているのがこちら。
18CAFEの「プレミアムチョコレートな八丁ティラみそパフェ」(1,000円)です。すでに麺ではないのでは・・・?とは感じるものの、岡崎まぜめん公式サイトでも紹介されているので、れっきとした岡崎まぜめんです。
気になる定義4条目の「麺であること」は、上に刺さっているチョコの中身が解決。なんとこれ、ショートパスタなのです!チョコレートには八丁味噌が使われており、甘じょっぱくて、アイスや生クリームと好相性。なたね油赤水はナッツやくるみを焙煎するのに使ってるそうです。改良を続けて3作めということで、かなり本気で岡崎まぜめん“スイーツ部門”の看板を背負っています。
定義の数は多くても内容はゆるい、それが岡崎まぜめん。ゆるくすることで交ざり合いの幅を広げたいということでしょう。それは、第五条以降がすでに料理としての定義ではなくなっていることからも明らかです。
まさしく「鳴かぬなら鳴くまで待とう」という徳川家康生誕の地ならではのご当地グルメ。オカザえもんと地元ラッパーが歌い公式イメージソング「岡崎まぜめんラップ」をBGMに、ぜひ和洋中創作、全ジャンルを食べ歩いていただきたいところです。
(画像はYoutubeのスクリーンショットです)
※18CAFE 岡崎市東大友町字堀所2-1 大東ハイツ101
営業時間:11:30~15:00(L.O.14:30)/18:00~24:00(L.O.23:30) 月曜定休
(取材・文/しらべぇ愛知支部・佐藤コボ)