陰謀論を信じる日本人は59.5%!最も信じやすいのは無職、では信じにくい職業は?
陰謀論はなくならない!?
「悪魔の証明」という言葉がある通り、ある現象が「ない」ことを証明することは、それが「ある」ことを証明するよりも圧倒的な困難を強いられます。UFOや幽霊の存在は、仮にそれを見たことがなかったとしても、どこかにいるかもしれないと私たちが考える時点で存在の可能性が消えません。いわゆる「陰謀論」もまた、それと同じ構造を持つと言えるでしょう。
特に、9・11など多くの被害者を出した事故や事件の背景にはそのような陰謀論が蠢いていたことを疑う人が少なくありません。ほかにも、政治家の汚職やスキャンダル、企業の不祥事が起こる度に「地下で大きな組織が暗躍している」という言説がネット上でしばしば散見されます。
今回は、そんな陰謀論について調査を実施しました。
【質問】
世の中には大きな組織による陰謀が実際にうずまいており、それが社会を動かしていると思いますか?
陰謀が動かしていると思う:59.5%
陰謀が動かしていると思わない::40.5%
陰謀が動かしていると考えている人のほうが多数派のようですね。興味深いのは、この質問の職業別結果です。
【職業別】
世の中には大きな組織による陰謀が実際にうずまいており、それが社会を動かしていると思うと答えた人の割合
公務員:48.8%
経営者:55.6%
パートアルバイト:57.3%
会社員:59.2%
専業主婦:61.2%
学生:61.2%
無職:62.4%
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陰謀論を信じにくいのは公務員、信じやすいのは無職!?
公務員が陰謀論を信じないのは、実際に政治を動かす人たちから近い場所にいるからでしょうか。一方、無職は62.4%と全体の平均値よりも高い水準で陰謀論を信奉しているようです。公務員と無職のあいだでは、その数値に15%近い開きがあります。
こうした調査結果を見ると、政治から遠い場所にいそうな人ほど陰謀論を信じ、近い立場にいる公務員のような人ほど陰謀論を信じていない、という見方をする人が出てきそうですね。
しかし一方、こちらの調査結果を陰謀論的に捉えると、アンケートの数値を簡単に操作できる裏組織が暗躍し、恣意的な数値をつくりだしているのだ、といった言説を形成することも可能です。その意味で、陰謀論は世の中に出回ることがほとんどないものだからこそ、今後も存在し続け得るものとも言えそうです。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年9月19日(金)~9月22日(月)
対象:全国20代~60代 男女1369名
(文/しらべぇ編集部)