マンション掲示板、IR、デート…いろんな情報をバイラルメディアっぽくしてみた
ネットユーザーの多くが毎日のように接している“バイラルメディア”の記事。オモシロ動画や感動ムービー、驚くような画像などを“記事”という形で伝えるバイラルメディアの大きな特徴のひとつは、その記事タイトルです。
共感を呼んだり興味を引いたり、とにかくユーザーの感情をくすぐるために工夫されているバイラルメディアの記事タイトル。今回しらべぇ編集部では、30~50文字ほどで付けられる各バイラルメディアの記事タイトルを研究し、あらゆる情報・メッセージを「バイラルメディアっぽく伝えてみるとどうなるか?」ということを考えてみました。
●IR情報
企業が株主・投資家に向けて出す様々な情報。大手企業であれば、必ずといっていいほど公式サイトに多くのIR情報が掲載されていますが、どれも“お堅い”タイトルのものばかり。ということで、以下のように変えてみましょう。
「投資有価証券売却益の計上に関するお知らせ」
多くの企業が出しているこのようなお知らせ。バイラルメディアっぽく変換すると、次のようになります。
「【儲かりすぎごめん!】投資有価証券を売ったら笑っちゃうくらい利益出てホクホクな件」
どれくらい利益が出たのか、気になりますよね。株主も喜んでくれることでしょう。
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●プレス(ニュース)リリース
新商品情報やイベント告知のリリースにおいては、「!」や「!?」が使われた柔らかいものが多いものの、金融機関などが発するリリースは、事実を淡々と伝えるものがほとんどです。以下は、三菱東京UFJ銀行が10月14日に実際に出したリリースです。(http://www.bk.mufg.jp/news/news2014/pdf/news1014.pdf)
「ブラジル国立経済社会開発銀行との業務提携に関する覚書締結について」
やはり、堅いですね。これをバイラルメディア風に変換すると、このようになるかもしれません。
「【ブラジルの人聞こえますかー!?】三菱UFJがブラジルの政府系開発銀行と感動の提携!」
提携に向けて行員たちが努力した感が伝わってきますね。
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●住民税の納付関連書類
フリーランスの多いしらべぇ編集部には、春夏の変わり目に訪れるこの通知に社会で生きる大変さを思い知らされる人間が複数人います。なかには、見ずに逃避したくなる者も…。しっかりと向き合うためには、以下のような文言が入っていると良いかもしれません。
「【閲覧注意】見たら今日飲みに行けなくなるかも!?でもあなたが絶対に知っておくべきこの書類の中身」
忘れた頃にやってきますからね、この通知は…。まさに【閲覧注意】です。
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●エレベーター使用停止のお知らせ
マンションのロビーにしばしば貼り出されるこのようなお知らせ(ごみの分別に関する注意なんかもありますよね)。しかし、何気なくシンプルなフォントで書かれたプリントを貼り出しても、住人はあまり確認しないものです。そこで、具体的な数字を使ってデカデカとこう書くのはいかがでしょうか?
「【悲報】子供を幼稚園に送った帰り、階段を216段のぼるはめに…知らないと怖い、11月のエレベーター点検」
具体的な数字を入れるのは、バイラルメディアのみならず様々なWebメディアで使われる手法です。
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●デートのお誘い
クリスマスまでもうすぐ2カ月。恋人を作ろうとしている人は多数いることと思われますが、まず大事なのは、気になるあの人とデートすることですよね。普通に「来週の土曜日空いてる?」なんてメールしても、あちらに気がなければやんわりと「あ、その日予定あるの」と断られてしまうかもしれません。そこで、次のようにメールをするのはいかがでしょうか?
「息をのむほど美しい、夜の赤レンガ倉庫… あなたが僕と横浜デートするべき7つの理由」
女性のみなさん、こんなメールが届いたら、さすがに読んでみたくなりますよね?
情報やメッセージというのは、何よりも相手にしっかりと伝わることが大事です。興味のなさそうな情報でも、凝った伝え方をすることで相手は気になってくれるかもしれない…。バイラルメディアのタイトルを研究することは、その手法を身に付ける良い勉強になりそうです。
(文/しらべぇ編集部)