【松澤千晶のアニメめくるめく世界】秋葉原の変わらぬシンボル「肉の万世」

コラム

2014/10/22 17:00

こんにちは、フリーアナウンサーの松澤千晶です。私はアニメを見ることが大好きなのですが、そういったアニメや漫画に造詣が深い街と言えば、やはり「秋葉原」ですよね。

電気街として有名だった秋葉原も、今ではすっかりアニメやアイドルの情報発信地として浸透し、近年では大きなビルが建つなどビジネス街としての一面も見せています。特に、「つくばエクスプレス」が開通してからはより進化を遂げているようですが、そんな秋葉原でも唯一変わらないシンボルがあります。それは、「肉の万世」です。

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■肉の万世とは

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「肉の万世」とは、その名の通り秋葉原の万世橋から名前をとったもので、昭和24年に電気部品商から転業して現在まで営まれている飲食店です。私は、秋葉原を散策して歩き疲れたときは必ず立ち寄ってしまいます。

「高くないの?」とたまに聞かれる事がありますが、本店は階層によって異なり、1階は立ち飲みの酒場、2階はステーキハウス、3・4階はハンバーグからしゃぶしゃぶまでファミリー向けのレストラン…9階になると、すき焼き等の会席料理、10階はシェフの手により最高級黒毛和牛が出てくるという、階によってランクが上がってゆくわかりやすい仕組みになっています。

その他、ファミリーレストランや麺類を扱うお店をチェーン展開していますが、主に関東圏ですので、ご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。どちらにしろ、5階の焼肉店までは気軽に使えるでしょうし、秋葉原の景色を一望できる古き良きレストランだと思います。

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■そろそろパコりませんか?

万世と言えばハンバーグやステーキですが、注目すべきは「パーコー=排骨(豚のあばら肉に卵と小麦粉の衣をつけて油で揚げたもの)」でしょう。この「パコりませんか?」という文言は、肉の万世秋葉原本店さんの公式Twitterアカウントのもので、私はこの潔い語感に惹かれて本当にパコりに行ってしまったほどです。

まず、こちらのパーコー麺の何がそんなに良いのかというと、スープに浸されてもなおサクッとしているパーコーの存在感でしょう。

ラーメンスープなんてパーコーにとっては明らかにアウェーな舞台でしょうに、昔懐かしい醤油味の良さを引き立てつつ、自らもきちんと味と食感を主張するという…実に良いお仕事をされています。私もこうありたいものです。

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そして私が大好きなのが、このパーコーナポリタン。こちらも、ナポリタンという一見相容れない関係ですが、どうやらパーコーは他のメニューの味の邪魔をしないようです。パーコーとナポリタン、2度美味しいという感じで、少しくどいのでライスが欲しくなるほどですね。

■秋葉原を見つめ続けてきた肉の万世

このように麺類との組み合わせから、定番のハンバーグ、すき焼き、しゃぶしゃぶなど、いつの時代もお肉の楽しみ方を教え続けてくれる肉の万世。お子様向けのメニューも充実しており、老若男女楽しめる点も素晴らしいです。

特に、あの有名なカツサンド「万かつサンド」は今では空港でも売られていますから、家電やアニメにも負けない立派な日本文化と言って良いかもしれません。

秋葉原がどんなに変わっても、万世だけはどうかそのままでいてほしい…変わらないものがあるから変わる事が出来る、そんな秋葉原の原点を、私はこの「肉の万世」に感じました。

これからも、進化し続ける秋葉原を見守る存在であってほしいですね。

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(文/フリーアナウンサー・松澤千晶