海外で大人気のブランド「Superdry 極度乾燥(しなさい)」 外国人はどう見てる?
海外では現在、「Superdry」というブランドが流行っているようです。名前を聞くと、その辺のブランドとなんら変わらないと思うかもしれませんが、注目すべきはそのロゴに現われる日本語。そこには、日本人ならば思わず二度見してしまうようなことが書かれていました。
「Superdry 極度乾燥(しなさい)」。Superdryを「極度乾燥」と訳すとこまでは百歩譲ってOKだとして、「(しなさい)」という気の弱い人が頑張って振り絞ったかのような命令文に、日本人ならばツッコまずにはいられないのではないでしょうか。
日本人からすると、このブランドにちょっと胡散臭さを感じてしまいそうですが、イギリスのファッションブランド「Superdry」は現在、急成長中。デザインに日本語を使ったことで多くの若者の心をつかみ、欧州を超え米国、中東まで展開中なのだそうです。その人気の証拠に、サッカー選手のディビッド・ベッカムや、ハリーポッター役のダニエル・ ラドクリフといった大スターたちも「Superdry 極度乾燥(しなさい)」を愛用しています。
私たちが着るにはちょっと勇気のいるブランド「Superdry 極度乾燥(しなさい)」。では、実際に海外の人々はこのブランドをどう思っているのでしょうか? 各国の人々が集まるオーストラリアの学校に通う知人を介してインタビュー調査してみたので、寄せられた声を紹介したいと思います。
●チェザーレさん(イタリア出身)
「日本語の意味はわからないけど、漢字はカッコイイからあんまり意味は気にしてない。漢字は英語で『Chinese character(チャイニーズキャラクター)』っていうんだけど、もはやヨーロッパでは、『KANJI』という言葉の方が浸透してるくらい人気があるしね。タトゥーにする人もいる。とにかく、漢字はカッコイイ!」
●ジョフェリー(フランス出身)
「んー、変だと思ったことはないよ。そういえば、日本に旅行に行った時に、フランス語の変な看板をいっぱい見つけたなぁ。この『Superdry極度乾燥(しなさい)』の看板も、日本人からすると、僕が日本に行ったときのように変な感覚になるのかな?」
●ドミニク(ドイツ出身)
「漢字は意味も大事だけど、どちらかというと模様を見てるような感じ。あまりに自分たちの言葉(アルファベットをつかう、ヨーロッパの様々な言語)とはかけ離れているから、模様として見た目がカッコイイやつを選んだりする。あと、日本製の商品って品質がいいイメージだからかな」
インタビューした人のなかには、日本製であると勘違いし、品質を信頼している人もいました。
私たち日本人が、英語のTシャツを買うときに大まかなデザインで決めてしまうことが多いように、意味はあまり考えていないそうです。私たちも、海外の人から見ると変な英語の服を着ているのではと急に不安になってきました…。この機会に一度タンスの中を開けてチェックしてみてはいかがでしょうか…。
(文/しらべぇ編集部・八木彩香)