沖縄の綱引き祭りで使われたギネス認定43tの大綱 その凄腕な撤収作業に拍手!
写真の撮れる沖縄在住ライターのmiya‐nee(みやねえ)です。
先日、沖縄の大イベントのひとつである「那覇大綱挽(つなひき)まつり」が開催されました。綱引きに使用する大綱は直径156cm×全長約200m、総重量43tという巨大さを誇り、世界一としてギネスに認定されています。
会場の中心地となる「久茂地交差点」は、この大綱挽まつりのために中央分離帯が取り外せる仕組みになっており、真夜中に3車線ある国道58号線を一部通行止めにして大綱を設置し、祭りが開始するまでの間は「大綱」を横目に58号線を走ることができる珍百景。
人手も賑やかさも見事な「那覇大綱挽まつり」は、祭りの後も壮大なスケールで大綱の撤収作業をします。今回は、そんな片付け作業珍百景「祭りのあと」をご紹介します。
画像をもっと見る【約200mの綱をどのように片付けるのか!?】
百聞は一見にしかず!とのことわざに素直に従ってみました。ここからは、日暮れと共に進行する撤収作業を写真にてご覧ください。
●まずは、観客が引いた後の58号線
●社名をアピールしまくる「金功重機」の大きなクレーン車が登場!
●大綱を持ち上げるため、クレーンに引っ掛けます。
●大綱をクレーンで持ち上げ始めた!
●蛇にも見える!東西の縄が「こんにちわ!」
●そこに大型トレーラーが登場!
●技術が問われる!大綱をとぐろ状に乗せていく作業
●クレーンから綱を外します。
●トレーラーを前後に移動させながら、綱を乗せていく。
●作業時間は約30分、2巻目に突入!
●2巻目が完了!残りわずかか!?
●ラスト!綱の端が見えてきました!
●日が暮れ始めました…やっと大綱の収容が完了!
●約1時間という撤収作業の末、巨大化したトレーラーが去って行く…
●撤収した後の58号線「久茂地交差点」
●そして翌日、何事もなかったかのような58号線がこちら!
重機には社名入りの旗を付け、ここぞとばかりに社名をアピールしまくる「金功重機」の凄腕。約1 時間の大作業の末、最後は「お疲れ様~!」と言わんばかりな歩道の見物客からの拍手が聞こえてきました。
●最後に、「那覇大綱挽まつり」の流れについて
14時30分から国道58号線を一部通行止め(泉崎交差点~松山交差点)にし、大混雑の綱の中心部「久茂地交差点」では15時頃から旗頭やエイサーなどの演舞がスタート。その後、一般参加者が東西に分かれ、メインの綱引きへ。大綱からは直径10cmほどの手綱が約300本ほど伸び、それを一般参加者が引っ張って30分間の格闘の末に勝敗を決めます。
その後、記念撮影などの時間(約10分)を設け、警察が「歩道に上がってください!」と規制に入った直後に続々とクレーン車が登場!
2014年度は、16時10分頃に綱引きがスタートして16時40分頃に終了。結果は…東西引き分けでした。
●「那覇大綱挽まつり」に参加する際の注意事項
最も大混雑する綱の中心部は、大綱に対して手綱がほぼ平行なるため、綱と綱の間に挟まれて揉みくちゃにされ満員電車以上の格闘を体験できます。また足元は踏まれまくり、サンダルは脱げて行方不明、手には豆ができ、小さな子供は上から見ると一瞬姿が見えなくなるトリップ現象が起こります。
参加する際はスニーカーを履き、軍手を使用するのがお勧め。また年配者や小さなお子様連れは、大綱の両端周辺で綱を引くのが安全でしょう。
また、祭りが終ると手綱の部分は切って持ち帰ることができます。若干かさばるため、袋を持参したり首や腰に巻いたりと工夫を凝らす見物客。
もし、綱引きの時間に間に合わなかった際は、今回紹介した映画「トランスフォーマー」もビックリな大綱の撤収作業をぜひお楽しみください。
(文/しらべぇ沖縄支部・miya‐nee)