TVの告知の掛け合いは不毛?視聴者の70.5%が番宣巡るやり取りは「どうでもいい」

2014/10/27 17:00


バラエティ番組では、以下のようなフレーズが実によく聞かれます。

「え、今日番宣(告知)で来たの?」
「このゲームで勝ったら、番宣(告知)してもいいです!」
「ちょっと待った!番宣(告知)まだダメでーす」

番宣とは、そのまんま“番組の宣伝”。あるバラエティ番組が放送されているテレビ局で別の日に放送される別の番組の宣伝・告知をするかしないか…。それについて、上のフレーズのようなやり取りがされているわけですね。

“たまに”どころではなく、“毎日のように”見るこの番宣についてのやり取り。特に、新ドラマ放送開始や映画公開が近づくと、有名俳優がバラエティ番組に出演してこのようなやり取りを繰り広げています。

今回は、このバラエティ番組特有のやり取りについて以下のような項目のアンケートをとってみました。結果と併せてご覧ください。(調査方法:インターネットリサーチ「Qzoo」、調査期間:2014年10月17日~10月21日、対象:全国20代~60代の一般男女計1500名)

【バラエティ番組で「番宣をする・しないで出演者同士が掛け合いをしている一連の流れ」は、視聴者にとってはどうでもいいことだと思う】

しらべぇバラエティ1027

・そう思う(あてはまる):70.5%
・そうは思わない(あてはまらない):29.5%

このように、実におよそ7割の人が「視聴者にとってはどうでもいいこと」と考えていることがわかりました。年代別にみると、「そう思う」と回答した人の割合は、

しらべぇバラエティ1027

20代:62.0%
30代:67.3%
40代:72.3%
50代:73.0%
60代:78.0%

となっており、年代が上がるにつれて「どうでもいいことだと思う」と考える割合が高くなることも判明しました。50代男性からは、「確かに、いつからかよく見るようになった。昔はあんな掛け合いはなかったと思う」という声が寄せられており、年代と数字が相関関係にある理由がうかがえます。

そして、全年代から多く聞かれたのが、「結局は番宣(告知)するのだから、意味がない」という内容の声です。

冒頭で触れた、「このゲームで勝ったら、番宣してもいいです!」というような企画において、たとえ“番宣(告知)に来ている人”が負けたとしても、画面上には必ず告知したい番組の予告映像や放送日時を記したテロップが最終的に表示されます。そのような“出来レース”を指摘する声ですね。

また、30代男性からは、「番宣するかどうかを必死に賭けてるのに、CM中にまさにその番宣を賭けてる番組のCMが思いっ切り流れることもある。一言で言えば、不毛だと思う」という厳しい指摘のコメントも寄せられました。

番宣を巡るやり取りについては、「番宣に来た俳優の態度が気になる」などと、バラエティ番組自体においてもしばしば議題になっています。現在MCとしても大ブレイク中な坂上忍さんも、複数の番組の中で「番宣はキラい」とはっきり明言しています。業界内部でも、“番宣を巡る掛け合い”には疑問の声が上がり始めているのかもしれません。

(文/しらべぇ編集部

テレビバラエティ番組坂上忍
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