サンフランシスコのいけてるメキシコ料理店その2【マッキー牧元の世界味しらべぇ】
サンフランシスコ・ベイエリアを代表するレストラン紹介するシリーズ第2弾は、「La Taqueria」。前回の「グラシアス・マドレ」と同じ、ミッション地区にある人気店。メキシコ料理は、サンフランの人たちにとって、日常食である。数多くの店がある。いずれも人気だが、「待ってでも、並んでもおいしいものを食おう」 そう思うのは日本人だけではないらしい。
「La Taqueria」はもう1時だというのに、この行列である。近辺は、人が歩いてないのに、この店だけ人が湧いている。
並んでいるうちに、このお姉さんが注文とりにくる。といっても、メニューを見せてくれる訳でもない。厨房奥に唯一掲げられたメニューは、遠すぎて見えない。タコスだけでなく、エンチーラダスもブリトーもケサーディラスも、それぞれバリエーションやトッピングも多いのに、みんなすらすらと頼んでいる。
こういう時はスマホでググろう。店のHPにたどり着けば、メニューが出ているので、それを指差せば完璧である。ない場合は事前に調べること。折角並んだのだからと、また悪いクセが出て、タコスを二つ頼んでしまった。
ビーフタンのタコスとベジタリアンタコス。それにバドワイザーで10ドル。安いのか高いのかわからないが、まあ外食の値段が高めのサンフランでは、適正だろう。オーダーシートをレジに出してお金を払う、代わりに番号札をくれる。自分の番号が呼ばれれば、受け渡しの場所に行って、料理をもらう。待っている間に席取りを。2人なら片方が席を取り、1人なら盗まれてもいいものを置き、気を配りながら料理を受け取る。ただし飲み物は渡されないので、、明確に申告すること。バドワイザーは手でひねると開く、スクリューキャップである。牛の舌は、ただ茹でて刻んだだけの調理で、味付けされていない分、少し匂う。これはいかんとチリソースをかけてぱくついた。
一方ベジタリアンはうまい。豆の甘みが口一杯に優しく広がり、そこへ生トマトやタマネギ、チーズがおいかける。皮にもとうもろこしの甘い匂い。卓上のチリソースも市販ではなく自家製。
この店は、タコスの皮が2枚くるんであるが、クリスピーとソフトが選べるほか、クリスピー&ソフトという包み方もやってもらえる。この食感が面白いので、是非お奨めする。地元っ子の人気は、ブリトーだった。
しかしタコスを食べて思う。1つ3.75ドルは適正かもしれないが、これ1つじゃアメリカ人は足りないよ。ボクでさえ。
「La Taqueria」 https://www.facebook.com/LaTaqSF
(取材・文/マッキー牧元)