懐メロしか「歌えない」!10代からカラオケの曲目が変わらない人は35.1%!
カラオケで「懐メロ縛り」をしたことはありませんか?70〜80年代の歌謡曲は意外と盛り上がるもので、最近では、自分がまだ生まれていない年代の曲を上手に歌い上げる若者も少なくないようです。
では一方、逆の提案されたとき「縛り」は成立するでしょうか?たとえば「ここ3ヶ月以内にリリースされた新曲縛りでカラオケやろうよ!」と言われた場合、途端に歌える曲目がほとんどなくなってしまうという人は少なくないでしょう。つまり、私たちは「懐メロが好き」なのではなく「懐メロしか歌わない(歌えない)」のが真実ではないか、という仮説を立てることができます。気づけば、自分が若い頃の曲ばかり歌ってしまっている。そんな人たちの割合を調べてみました。
【質問】
カラオケで歌うレパートリーが10代の頃からほとんど更新されていないと思いますか?
更新されていない:35.1%
更新されている:64.9%
【男女別】
カラオケで歌うレパートリーが10代の頃からほとんど更新されていないと思う人の割合
男性:32.8%
女性:37.3%
10代の頃からほとんどレパートリーが変わっていないという人は3人に1人以上と、なかなかの割合です。女性のほうがやや多いようです。この割合ならば、カラオケボックスに入った瞬間「懐メロ縛りにしようよ!」と提案する人がいるのも頷けます。
画像をもっと見る「新曲を歌っても盛り上がらない」「好き以上にそれしか歌えない」
10代のころからカラオケのレパートリーが変わらない人たちのコメントをご紹介しましょう。
「trfやglobeなどTKサウンドばかり歌っているのは好き以上にそれしか歌えないから、というのが本当」(男性・29才・営業)
「80年代のアイドルしかカラオケではほとんど歌えません」(女性・50才・自営業)
「そもそも、ここ数年の曲を知らない。最近知っているのはAKBと嵐くらい」(男性・36才・無職)
「まわりが盛り上がるので尾崎豊や長渕剛ばかりを歌っていたら、それ以外歌えなくなった」(男性・40才・土木業)
「誰も知らない新曲を歌っても盛り上がらない。懐メロになるのはメンバーによるところも大きい」(女性・30才・派遣)
当然、最近リリースされた曲にも良曲はたくさん存在します。しかしながら、カラオケでの曲の選び方が私たちが懐メロを歌いやすくする状況をつくっていることも考えられます。かつての冊子から曲を選んで番号を入力する方法からタッチパネルで曲を予約する仕組みになって以降、直接歌手や曲名を検索して曲を選ぶようになりました。そのため、冊子をパラパラとめくっていて偶然発見した曲を歌ってみよう、という機会は極端に少なくなったと言えるでしょう。
また、歌える曲が思い浮かばないときはタッチパネルリモコンの「履歴」を参照して曲を選ぶ人も少なくないのではないでしょうか。この場合、よく歌われる曲がさらによく歌われるようになります。むろん、「履歴」には多くの懐メロが並んでいますよね。こうしたカラオケの曲選びの仕組みは今後も私たちをより懐メロに向かわせていくのかもしれません。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年10月17日(金)~10月21日(火)
対象:全国20代~60代の男女1500名
画像出典:wikipedia「DAM(カラオケ)」
(文/しらべぇ編集部)